次に、入力デバイスを見てみよう。VGN-TT90Sのキーピッチは約17mmで、ノートPCとしては一般的な大きさだ。しかし、このキーボードが他社のマシンと決定的に違うのが、「アイソレーションキーボード」を採用している点。キーとキーの間が開いているため、押し間違いや余計なところまで押してしまうミスをかなり減らせるのだ。 実際に入力してみると、なるほど確かに入力ミスが少ない。勢いあまって隣のキーを押してしまったり、一度に2個のキーを押してしまうこともなく、非常に快適である。

キーが分離して配置された「アイソレーションキーボード」。指がものスゴク太い人でも、打ち間違いなしで入力できるハズ

タッチパッドと指紋認証センサー。タッチパッドは反応が良く扱いやすい。ほかのマシンに比べて、ブレが少ないように思えた

タッチパッドはかなりグリップ感が強く、ブレのないしっかりした心地良い操作感。また、ボタンの中央には指紋認証センサーが配置されている。センサーはセキュリティチップのセットとなるオプションで、追加すると5,000円アップする。

続いて、本体側面のインタフェース類を見てみよう。VGN-TT90Sはインタフェース類も充実していて、USB2.0端子2基に加え、IEEE1394、 ExpressCardスロットや、メモリースティックスロット、SD/SDHCスロットなどを用意している。

USB端子がちょっと少ない気もするが、このスペックなら外部メモリもストレージも接続する必要がなく、常時接続するUSB機器はマウスぐらいだろうから問題はない。

また、映像出力端子として ミニD-Sub15ピン端子のほかにHDMI出力端子を用意。液晶テレビに接続すれば、大画面でBDコンテンツを楽しむことが可能だ。

本体前面部。左からメモリースティックスロット、SD/SDHCカードスロット、ワイヤレス機能スイッチ、ボリューム関係、光学ドライブのイジェクトボタンと並ぶ

本体右側面。カバーに覆われているのは、有線LAN端子とHDMI端子。さらに、ExpressCardスロットやIEEE1394端子、USB2.0×2、ステレオ端子の順

本体左側面にはBDドライブとRGB端子を配置。さらに、液晶の上部にアンテナ端子が用意されているが、しまっているときは目立たない

VGN-TT90Sの特徴のひとつは、Blu-rayディスクドライブを搭載できる点だ。BDコンテンツを快適に楽しめるのはもちろん、BD-Rディスク等に書き込み可能。自作のHDビデオをBDに書き込むなんてことも、これ1台でできるのだ。

書き込みも可能なBlu-rayディスクドライブ

また、光学ドライブとストレージドライブの組み合わせを幅広く選べるのも特徴で、SSD+DVDスーパーマルチやHDD+光学ドライブなしといったバリエーションも可能だ。

ところで、「Blu-ray」って、どこにアクセントを置くのだろうか? 筆者は「レイ」の辺りでアクセントを強めていたが、知り合いが言うには「ブルー」にアクセントを置くようである。たしかに、「ブルー」を強めたほうが英語っぽいんだけどね、なんかこう、釈然としないとゆーか。

ノイズキャンセリング機能が搭載されているのも大きな魅力だ。付属のイヤフォンを利用すれば、外部の音を90%遮断できる。

読者のみなさんのなかで、ノイズキャンセリングヘッドフォンの効果を知らない人は、ぜひ量販店などで確認してみてほしい。機種にもよるが、驚くほどノイズを減らすことが可能だ。余計な音が聞こえないのでボリュームを最大まで引き上げる必要が無く、耳にもやさしい。筆者としては、ここ数年で驚いた技術のベスト5には確実に入る。

そのほか、FeliCaポートを搭載したり、無線LAN機能はIEEE 802.11a/b/g/nに対応、Bluetooth 2.1+EDRに準拠等、ハードウェアの性能はもう十分過ぎるほどだ。なかでもFeliCaポートはユーザー認証やオンラインショッピング等に使えて便利である。

パームレストの右側にFeliCaポートが用意されている