まずは、VGN-TT90Sの外観をチェックしてみよう。VAIOシリーズのデザインのよさは言わずもがな。非常に洗練されたデザインで、見るだけで「使いたい!」と思わせる外観だ。サイズは幅279×奥行199.8mmと、B5サイズよりはひと回り大きく、A4サイズよりひと回り小さい。

高さは最大で30.7mmとスペック上ではやや厚い気もするが、手にした感じでは厚いとはまったく感じられず、むしろスリムな印象を受けた。端々で使われるシルバーのアクセントが、デザイン全体を引き締めている。

カーボン素材の天板に、シルバーのロゴが映えるデザイン。A4サイズに近いのだが全体的にスリムな印象で、コンパクトな印象を受けた

本体カラーのバリエーションは、ベーシックカラー3色とプレミアムカーボン1色。さらにクラシカル・ヨーロピアンスタイルのライン加工が施されたプレミアムデザイン3種の合計7種類。今回試用したのはプレミアムカーボンで、カーボン素材の繊維模様と半クリア塗装の組み合わせが美しい。

手触りも上々なのだが、ベーシックカラー以外のバリエーションはすべて価格が5,000円アップしてしまうので悩みどころだ。とはいえ、このような細かいところで悩んだ挙句ケチると、後で必ず後悔することになるのがオチ。これくらいの出費は気にせず、自分の好きな色を選ぶのがベストだ。どうせ、全体の予算の1~3%程度ですよ。

液晶ディスプレイは11.1インチワイドWXGA(1,366×768ドットで、新開発のクリアソリッド液晶を採用。光の映り込みが少ないにも関わらず、ノングレア加工の画面よりもコントラストがハッキリと表現されていて美しい。

ハイビジョンと同じ16:9のアスペクト比。クリアソリッド液晶で美しく表示できるのだが、カメラの腕前が悪いため、写真からはわからず。無念

液晶ディスプレイ上部には、有効画素数31万画素のWebカメラ「MOTION EYE」が配置されている

NTSC比100%の優れた色再現性を実現し、さらに液晶パネルの色階調も6ビットから8ビットへ向上。1,677万色をディザリングなしで表示できるのだ。書いていてなんのことだか自分でもよくわからないが、よ~するに色がキレーだということ。実際、ほかのノートPCの液晶ディスプレイと映像を比べてみても格段にキレイだ。DVDやBDコンテンツを十分に堪能できるだろう。そうか、これが8ビットのディザリングが100%で1,677万色を実現ってヤツか。