Firefox 3にアドオン「Geode」を導入すると、Wi-Fi経由で位置情報の確認が可能になる

Mozillaの研究部門Mozilla Labsは7日 (米国時間)、WebブラウザFirefoxの次期バージョンに位置情報取得機能を搭載する計画を明らかにした。今後リリースされるFirefox 3.1β版、およびモバイル版Firefox「Fennec」では、W3Cが定める位置情報取得規格「W3C Geolocation Specification」がサポートされる。

Mozilla Labsはあわせて、位置情報取得を可能にするFirefox用アドオン「Geode」をリリースした。動作環境はFirefox 3.0以降、アドオンはMozilla LabsのWebサイトから無償ダウンロードできる。

Geodeは、Firefox 3.1に搭載される位置情報取得機能の初期実装にあたるアドオン。位置情報の取得には、Skyhook Wireless社のWi-Fi電波による測位システム「Loki」が利用されている。GeodeはLokiのサービスに依存するが、Firefox 3.1ではGPSなど信号の種類や、サービスを提供する事業者の選択が可能になるという。

Mozilla LabsはGeodeのリリースにあわせ、ユーザの現在位置をもとに近所のレストランを検索するWebアプリ「Food Finder」や、ユーザの移動経路を記録する「Pownce」、米Yahoo! の位置情報プラットフォーム「Yahoo! Fire Eagle」がGeodeに対応したことも発表した。それ以外の活用方法についても、アイデアを投稿するようユーザに呼びかけている。