「EP-301」

セイコーエプソンは19日、新画像処理エンジンによって従来より美しい印刷を実現した「カラリオ」シリーズの新モデル「EP-301」を発表した。店頭想定価格は1万円台半ば。10月8日に店頭での発売が開始される予定。

「EP-301」は、スタイリッシュな外観のインクジェットプリンター。どこに置いても違和感がないシンプルなデザインが特徴だ。汚れが目立ちにくいプリンターカバーが採用され、さらに全体の質感も向上している。操作パネルのボタン配置にも工夫されており、ボタンを前面に集中的に配置することで快適な操作性を実現。また、プリンターヘッドユニットの移動空間を大幅に縮小することで、従来のプリンターよりもコンパクトにまとめられている。

画像処理技術には、改良が加えられた「オートフォトファイン!EX」を採用。従来に比べ、逆光写真補正が進化している。人物撮影や背景など、写真全体のバランスを考えて逆光や色かぶりを自動補正するため、より自然な色合いでのプリントが可能だ。写真の顔を自動的に検出して補正する「ナチュラルフェイス」機能も搭載。実際よりも細く見えるよう顔の輪郭を調整する「小顔補正」や、より自然な肌の色を再現する「美白補正」の2種類の機能を利用できる。標準添付の写真プリント専用ソフト「E-Photo」と併用すれば、より細かいレベルでの補正が可能だ。

プリントの最高解像度は5,760dpiで、最小インク滴は1.5pl。インクには保存性に優れた「つよインク200」を採用。色あせの原因である光や空気中のオゾンに強いため、純正写真用紙と組み合わせれば、長期の保存が可能だ。インクの構成は6色の染料タイプ。

「EP-301」では、インク滴のサイズを5段階で使い分ける独自の技術「Advance-MSDT」を採用。より美しく鮮明できめ細やかな階調表現が可能だ。またこの技術により印刷速度も向上。L判1枚の印刷時間は約22秒で、A4のモノクロ印刷なら毎分37枚、カラー印刷なら38枚プリントできる。従来の機器に比べ、特にモノクロ印刷の速度が向上した。

接続インタフェースは、High SpeedタイプのUSB 2.0。有線/無線LANには、オプションで対応可能。ワイヤレスで接続すれば、家中どこからでもプリントを楽しめる。CDやDVDのレーベルプリントも可能で、専用のアタッチメントが付属する。

(有泉亮佑 / デジタル・コンテンツ・パブリッシング)