松下電器産業は16日、サイクロン式クリーナー「MC-JC10WX」、「MC-JC1WX」を発表した。発売は10月20日を予定しており、価格はオープン。市場価格は、MC-JC10WXが10万円前後、MC-JC1WXが8万円前後と予想される。

高い吸引力とパワーの持続性を両立する「MC-JC10WX」

MC-JC10WX/1WXは、新方式「ジェットスピン・サイクロン方式」の採用を特徴とするモデル。サイクロン式のクリーナーでは、シリンダーで空気とごみとが遠心分離されるが、ジェットスピン・サイクロン方式は、シリンダーの周囲にフィルターを設けて空気を逃がすことで、空気を旋回させる際の圧力損失を防ぐ構造となっている。新構造の採用により、吸い込み仕事率は最大540Wを達成。さらに、ダストボックスが空の状態から、ゴミすてラインの位置まで、99%以上の風量を持続する。

シリンダーの周りには、「メタルメッシュシリンダー」と、その外側に従来より同社のサイクロン式フィルターに採用されていた「逃がさんフィルター」を設置。メタルメッシュシリンダーは、空気だけを通しやすくするため、シリンダー内の空気の流れとは逆方向に斜めに穴が開けられている。また、この構造により、ごみの付着が防がれる。さらに逃がさんフィルターには、自動クリーニング機構を搭載している。

フィルター式とサイクロン式の両方の長所を併せ持つ「ジェットスピン・サイクロン方式」

ヘッドは、「エアダストキャッチャー」を搭載した「ダブルドライブノズル」。床上30cmのハウスダストを効率的に集塵する。また、赤外線センサーにより、20μmの塵まで検知する「ハウスダスト発見センサー」も搭載。ごみの状態によって、4段階のパワーコントロールが行われ、少ない電力で効率的に掃除を行うことが可能だ。 MC-JC10WXは、逃がさんフィルターと「アレル物質抑制加工&抗菌酵素加工フィルター」により、0.3μm以上の微細塵を約99.9%キャッチ (MC-JC1WXは0.5μm以上を約99.9%キャッチ)。さらに、「ダブルメガアクティブイオン」を搭載し、クリーンな排気を実現する。

このほか本体は、家具などに引っかかりにくい円形とし、車輪も新たに「3輪ムービングキャスター」を採用。全方向へのスムーズな移動が可能だ。