オンキヨーは4日、7.1chに対応したAVセンター「TX-NA906X」「TX-SA806X」を発表した。発売は8月29日を予定しており、価格は、TX-NA906Xが36万7,500円で、TX-SA806Xが26万2,500円。

AVセンターアンプのフラッグシップモデル「TX-NA906X」。HQVのプロセッサやISF社が認可した画質調整機能など、最新の機能を搭載するだけでなく、ピュアオーディオアンプのテクノロジーを注ぎ込み高音質化が図られている

TX-NA906X / SA806Xは同社のAVセンターとしてはフラッグシップとなるモデル。ブルーレイディスクで採用されている、36bitのDeepColorやDolby True HD、DTS-HD Master Audioなどといった、最新の映像/サウンドフォーマットに対応しており、THX社のシアター規格「THX-Ultra2 Plus」にも準拠している。6Ω時の定格出力は、TX-NA906Xが200WでTX-SA806Xが180W(7chとも)。なお、同社ではTX-NA1000という、より高価格のモデルもリリースしているが、発売時期が2004年でHDオーディオには対応していないうえ、現時点では生産が完了している。

両モデルは、最新の機能を盛り込んだAVアンプであるばかりではなく、制振性に優れる高剛性シャーシの採用や、グランド電位の安定化が図られているなど、ピュアオーディオアンプの技術が注ぎ込まれている。電源部分も、TX-NA906Xでは音声部分と映像部分とで独立したトランスを、音声回路用の電源には大容量のトロイダルトランスを採用している。TX-SA806Xでは、トランス自体は1つだが、音声回路用と映像回路用とで、別々の巻き線から電源が取られているなど、高音質化が図られている。多チャンネルのAVアンプは、音質面でピュアオーディオ向けの2chアンプに届かないといわれるが、同じ2ch再生を行った場合でも、7ch分の電源を積んでいるAVアンプのほうが、容量的に余裕があるため、よい結果をもたらすこともあるという。

映像面では、Silicon Optix社のHQV Reon-VXを両モデルに搭載。1080pまでの、ノイズやジャギーの少ないアップスケーリングを実現している。また、ISF社が認可した画質調整機能「ISFモード」を搭載しており、ソースごとに、明るさや色合などを調整可能だ。HDMI端子は、両モデルとも4入力/2出力を装備。各社のテレビなどと連動する「RI HD」機能を装備する。また、接続されているテレビが東芝のレグザリンク対応モデルである場合、レグザ側のリモコンで、TX-NA906X/SA806XのHDMI入力端子に接続された機器の切り替えも可能となる。なお、TX-NA906XにはUSBポートとLANポートを装備。DLNAクライアントとしても動作可能だ。