オンキヨーは30日、HDDコンポ「X-NX10A」を発表した。発売は6月28日を予定しており、価格はオープン。市場想定価格は7万5,000円前後。また、センター部分のみも「BR-NX10A」として単独販売される予定で、こちらの発売も6月28日を予定。価格はオープンで、市場価格は7万円前後と予想される。

非常に多機能なHDDコンポ「X-NX10A」。メカ部の振動を抑えるフローティング構造を採用したことで、従来機種よりも音のクォリティがアップした

X-NX10Aは、CD/HDDチューナーアンプに2Wayバスレフスピーカーを組み合わせたシステム。センター部分のBR-NX10Aは、昨年7月に発売された「BR-NX10」をブラッシュアップしたモデル。

BR-NX10Aは非常に多機能なHDD/CDチューナーアンプ。80GBのHDDを搭載しており、本体のみでCDからの録音が可能な上、内蔵のFM/AMチューナーからの録音も可能。入出力各2系統のアナログオーディオ端子を装備しており、ここにMDデッキやカセットデッキなどのオーディオ機器を接続すれば、接続したオーディオ機器からの録音も可能だ。HDD内にはGracenote社のデータベースがインストールされており、CDからの場合だけでなく、アナログ音源からの録音の場合でも、その波形から楽曲情報の取得が可能となっている。録音時のファイルフォーマットはMP3 / Atrac / 非圧縮リニアPCMが使用可能。

LANポートも装備しており、インターネットに接続できる状況ならばエニーミュージックのサービスが利用できる。また、PC内の共有フォルダ内に保存されたMP3型式の音楽ファイルを取り込むことも可能だ。フロントパネルにはUSBポートが装備されており、マスストレージクラスに対応したデジタルオーディオプレーヤーなどのUSBデバイスとの間で、相互にファイルの転送ができる。

従来機種からの最大の変更点は、HDDやCDの振動によるノイズの発生が、再生音に与える影響を極力抑えるため、CDとHDDのユニットをフローティングマウントとした点。また、冷却用のFANもフローティングマウントとなっている。これらにより、音のクォリティが格段にアップしたとのこと。また、搭載されているソフトウェアも改良されており、従来モデルよりも、スタート時や操作時のレスポンスが向上している。コンポとして組み合わせられるスピーカーも、従来のブラックのものから木目調のものに変更された。

主な仕様
実用最大出力 26W+26W(4Ω、JEITA)
スピーカー,ウーファー 13cm A-OMFモノコックコーン/ツィーター:3cmリング
本体部サイズ 205(W)×147(H)×337(D)mm
スピーカー部サイズ 164(W)×282(H)×258(D)mm
本体部質量 5.7kg
スピーカー部質量 3.7kg(1台)