カシオ計算機は、世界6局の電波受信機能「マルチバンド6」など、同社の最先端技術を結集した高性能・薄型の電波ソーラームーブメント「タフムーブメント」を発表した。今後、「OCEANUS」や「G-SHOCK」などに搭載し、アナログウオッチの開発を進めるという。

ハイブリッドマウント構造

針位置自動補正機能

同ムーブメントは、電波時計戦略におけるキーデバイスとして、電波受信機能やソーラー駆動などのエレクトロニクス技術に、新開発の針位置自動補正や高剛性ハウジングなどのメカトロニクス技術を加えて完成した最新鋭の電波ソーラームーブメント。3針アナログモデルの場合は4.11mm(従来比2.26mm減)、クロノグラフモデルの場合は4.9mm(従来比 0.55mm減)のムーブメント厚を実現しており、これにより高機能・高信頼性を備えた薄型の3針アナログモデルやクロノグラフモデルの開発が可能になるという。

同ムーブメントを活用することで、同社が強みを持つデジタルウオッチに加えて、時計市場の9割を占めるアナログウオッチ市場においても、電波時計の新しい価値提供を進めるとともに、シェアの拡大を図るとしている。

GS-1200

また、同ムーブメントを搭載したG-SHOCK「GIEZ」(ジーズ)の新製品で3針アナログタイプの「GS-1200」2モデルを発表した。同製品は、G-SHOCKシリーズのタフネス感を樹脂ベゼルで表現しながらも、ステンレスケースにはヘアライン仕上げをベースにして斜面や端面にミラー仕上げを施すことでメタルの質感を強調。ワンランク上の上質感を表現したという。文字板上のカラーアクセントに赤とゴールドをそれぞれ用いた2モデルを用意している。発売は価格は9月30日で、42,000円。