米NVIDIAは7月29日 (現地時間)、GeForce 9シリーズの最新GPU「GeForce 9800 GTX+」「同9800 GT」「同9500 GT」の提供開始を発表した。「物理エンジンPhysXのサポートやCUDAによる汎用並列処理をメインストリームのPCコンピューティング市場にもたらす」とアピールしている。

3製品はいずれもDirectX 10、OpenGL 2.1に対応。PhysX、CUDA、SLIなどのテクノロジをサポートしており、9800 GTX+は3枚のビデオカードによる3-way SLIが可能だ。ミドルレンジ向けの9500 GTを含むラインナップは、100USドル以下を含む幅広い価格帯にゲーミング/エンスージアスト向けプラットフォームを広げるGPUソリューションになる。主な仕様は以下の通り。

GeForce 9800 GTX+ GeForce 9800 GT GeForce 9500 GT
SP数 128 112 32
コアクロック 738MHz 600MHz 550MHz
SPクロック 1836MHz 1500MHz 1400MHz
メモリクロック 1100MHz 900MHz 800MHz(GDDR3)/500MHz(DDR2)
メモリタイプ GDDR3 GDDR3 GDDR3/ DDR2
メモリ容量 512MB 512MB 256MB/512MB(GDDR3)、512MB(DDR2)
メモリバス幅 256bit 256bit 128bit
メモリ帯域幅 70.4GB/s 57.6GB/s 25.6GB/s(GDDR3)/16GB/s(DDR2)
カード最大消費電力 141W 105W 50W

ディスプレイインタフェースは、9800 GTX+/ 9800 GTがDual-Link DVI×2とHDTV出力、9500 GTはDual-Link DVI×2(GDDR3)またはDual-Link DVI×1(DDR2)だ。PureVideo HDを搭載し、9800 GTX+/ 9800 GTはHybridPowerにも対応する。

米国時間の29日より、ASUS、BFG、EVGA、Gigabyte、Innovision、Leadtek, MSI、PNY、XFXなどのメーカーから、世界各国で新しいGeForce 9シリーズGPUを搭載したグラフィックスカードが発売される。