カプコンから24日、PC版『デビル メイ クライ 4』が発売される。すでにプレイステーション 3とXbox 360のダブルプラットホームで発売されている本作は、次世代機の美麗でハイクオリティな映像のもと、"剣"と"銃"、そしてもうひとつおまけに"デビルブリンガー"というステキな要素を新たに引っさげて、爽快なアクションを楽しめる良作との声も高い。

ついに『デビル メイ クライ 4』のPC版が登場! これで会社のパソコンでも……、いやいや

※本レビューは、評価用ROMを使用しているため、実際の製品版とは、画像や設定項目などが異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

PC版ならではの要素に注目しよう

もちろん家庭用ゲーム機と比較して、ゲーム性や物語に違いなどはないが、PC版はメニュー画面に新要素として「PC SETTINGS」と「PERFORMANCE TEST」が追加されている。そのほか、新たなゲームスタイルが楽しめる「TURBO MODE」や「Legendary Dark Knight MODE」を搭載。こちらは、近いうちに掲載予定の後編にて詳しく述べるとして、今回はPC用のゲームコントローラを使用してのファーストインプレッションを述べたい。なお、PC版独自の要素としては、"DirectX 9"と"DirectX 10"の2バージョンが用意されているという点も挙げられるが、このあたりは使用しているOSやグラフィックスカードにも影響される部分なので、また別の機会に語ってみたいと思う。

PC『デビル メイ クライ 4』のスタート画面。細かな設定を行える「PC SETTINGS」と使用しているパソコンで快適にプレイできるかをチェックできる「PERFORMANCE TEST」が、PC版ならではの項目だ

さて、PC版『デビル メイ クライ 4』の推奨スペックは、こちらにて詳しく述べているので、参考にしていただければと思う。ちなみに、今回のプレイは、そのページでベンチマークを計測しているマシンと同じものを使用している。推奨スペックは満たしているものの、グラフィックスカードがやや弱いのがちょっと気になるところ。まあ、このあたりは設定次第なので、とりあえずはインストールを開始しよう。さて、当然のことだが、家庭用ゲーム機とは異なり、PC版はパソコンへのインストール作業が必須となる。とはいえ、作業自体はインストーラの指示に従って進めれば問題なく完了するので、特に悩むことはない。なお、HDDの空き容量が8GB以上必須というあたりには、あらかじめ注意をしておきたい。

とりあえずチェックしておきたいのが「PERFORMANCE TEST」。なお、ベンチマークはこちらのページでも紹介しているとおり、体験版などでもテストできる

やはりゲームコントローラでプレイしたい

使用したゲームコントローラは編集部に転がっていたXbox 360のもの。もちろんUSB接続の有線タイプである。『デビル メイ クライ 4』は基本、左のアナログステックでキャラクターの移動、右のアナログスティックでカメラ視点を移動させるため、アナログステックが2基分装備されたゲームコントローラが必須となる。もちろん、マウスとキーボードでも操作可能だが、やはり快適なプレイを求めるならゲームコントローラを用意したいところだ。Xbox 360のゲームコントローラは、さすがマイクロソフトの製品なだけあって、WindowsがインストールされているPCとの親和性は高い。PC本体のUSBに差し込んだだけであっさり認識され、即座にメニュー項目の選択でカーソルの移動が可能になった。

とりあえず、USBで優先接続できるXbox 360用のコントローラがあれば問題なし。これで仕事中にコッソリ……(編集注:どう考えてもコッソリとプレイするのはムリです)

ここで注意が必要なのは、プレイステーション 3とXbox 360では、「決定ボタン」の配置が違うこと。初めて『デビル メイ クライ 4』をプレイするのがPC版という人や、Xbox 360版で遊んでいた人なら違和感なくゲームを進めていくことができるだろう。しかし、筆者はあいにくというか何というか、プレイステーション 3版をかなりやり込んでしまっているため、Xbox 360用のゲームコントローラの決定ボタンが"A"ボタン、つまりプレイステーション 3でいうところの"×"ボタンの位置というのに大きな違和感を覚えた。キャラクターを操作するのに使用するボタンの割り当ては、メニュー内にある「コンフィグ」で自由に変更できるが、技やアビリティを習得する際の決定ボタンは"A"に固定されているため、決定したつもりがキャンセル……なんてこともしばしばあった。まあ、このあたりは仕様というわけで、結局は「慣れ」の問題。自分で癖をつけていくしかないだろう。

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