Matroxは、マルチモニタ向けのグラフィックスカード「M-Series」を発表した。製品ラインアップは5モデル。ディスプレイ出力数や解像度、ロープロファイル対応やPCI Express x1対応製品などバリエーション豊富だ。対応OSは、Windows XP/Vistaに加えWindows Server 2003/2008。Windows VistaのAeroにも対応する。製品の発売は第3四半期を予定している。

「M9140 LP PCIe x16」は4面ディスプレイ出力が可能な「Quad-Head」対応モデル。ディスプレイあたりの最大解像度はデジタル/アナログとも1920×1200ドット。ディスプレイ出力端子はKX-20が採用されており、ここから4系統のDVI-I端子に分岐するケーブル1本、DVI-IからD-Sub15ピンアナログ出力に変換できるアダプタ4個が付属する。インタフェースはPCI Express x16。フレームバッファは512MBのDDR2。カードの高さはロープロファイルとなる。価格は599米ドル。

デジタル/アナログ4面出力に対応するM9140 LP PCIe x16

「M9125 PCIe x16」は2面ディスプレイ出力が可能な「Dual-Head」対応モデル。デュアルリンクDVI対応により、デジタル出力時にディスプレイあたり2560×1600ドットの出力が可能。アナログ出力の場合は2048×1536ドットが最大とされる。インタフェースはPCI Express x16。フレームバッファは512MBのDDR2。カードの高さは通常サイズ。価格は399米ドル。

デュアルリンクDVIを備えたデジタル/アナログ2面出力対応モデルM9125 PCIe x16

「M9120 PCIe x16」は2面ディスプレイ出力が可能な「Dual-Head」対応モデル。こちらの製品はシングルリンクDVI対応となる。ディスプレイあたりの最大解像度はデジタル接続時が1920×1200ドット、アナログ接続時が2048×1536ドット。DVI-IからD-Sub15ピンアナログ出力に変換できるアダプタ2個が付属する。インタフェースはPCI Express x16。フレームバッファは512MBのDDR2。カードの高さは通常サイズ。価格は259米ドル。

スタンダードなデジタル/アナログ2面出力対応モデルM9120 PCIe x16

「M9120 Plus LP PCIe x16」と「M9120 Plus LP PCIe x1」は、ロープロファイルで2面ディスプレイ出力が可能なDual-Head対応モデル。ただしオプションとしてケーブルアダプタ「CAB-L60-4XAF」(99米ドル)が用意され、こちらを利用することでアナログ接続での4画面出力にも対応する。ディスプレイあたりの最大解像度はデジタル接続時が1920×1200ドット、アナログ接続時が2048×1536ドット、CAB-L60-4XAF利用時ではアナログ接続で最大1920×1200ドットとなる。ディスプレイ出力端子はLFH-60が採用されており、ここから2系統のDVI-I出力に変換するケーブル1本、DVI-IからD-Sub15ピンアナログに変換するアダプタ2個が付属する。インタフェースは製品名のとおりM9120 Plus LP PCIe x16がPCI Express x16、M9120 Plus LP PCIe x1がPCI Express x1。フレームバッファは512MBのDDR2。カードの高さはロープロファイルとなる。価格はどちらも329米ドル。

デジタル/アナログ2面出力対応モデルM9120 Plus LP PCIe x16。オプションの追加でアナログ4面出力にも対応

デジタル/アナログ2面出力対応モデルM9120 Plus LP PCIe x1。PCI Express x1インタフェースに対応している

M-Seriesは、5製品ともにファンレス設計となっているほか、マルチモニタ用のマネージメントソフト「Matrox PowerDesk」が付属する。なお、公開された製品写真を見ると、NVIDIAのSLIや、ATIのCrossFireX風の端子も見えるが、この点にはとくに触れられていない。