NVIDIAから最新GPU「GeForce GTX 200」シリーズが発表されたのを受け、ベンダー各社からは同GPUを搭載するグラフィックカード新製品が発表されている。早い製品は18日にも店頭に並ぶ模様だ。

GeForce GTX 200シリーズには、上位モデルの「GeForce GTX 280」と下位モデルの「同 260」という、2種類のGPUがラインナップされている。カードはどちらも2スロット厚。各社の製品には、一部オーバークロックモデルもあるが、ベースとなるのは以下のリファレンス仕様だ。

リファレンス仕様
GPU GeForce GTX 280 GeForce GTX 260
コアクロック 602MHz 576MHz
シェーダクロック 1.296GHz 1.242GHz
ストリームプロセッサ 240基 192基
メモリクロック 1107MHz(DDR:2214) 999MHz(DDR:1998)
搭載メモリ 1GB GDDR3 896MB GDDR3
メモリインタフェース 512bit 448bit

MSIは、オーバークロックモデルの「N280GTX-T2D1G-OC」を発表。GTX 280を搭載するモデルで、コアクロックは650MHzとなる。同社独自の「MSI Vivid」機能に対応しており、アプリケーションや作業環境にあわせた画面輝度・コントラストに自動調整できる。18日の発売を予定しており、店頭価格は8万円前後となる見込み。

MSIの「N280GTX-T2D1G-OC」(GTX 280)

ELSAはリファレンス仕様の「ELSA GLADIAC GTX 280 1GB」と「ELSA GLADIAC GTX 260 896MB」を発表している。この製品には、Blu-rayやHD DVDにも対応したメディアプレイヤーソフト「ArcSoft DigitalTheatre」(15日間体験版)がバンドルする。

ELSAの「ELSA GLADIAC GTX 280 1GB」

同「ELSA GLADIAC GTX 260 896MB」

Leadtekもリファレンス仕様。上位モデルの「WinFast GTX 280」と下位モデルの「WinFast GTX 260」で、バンドルソフトとして「Neverwinter Nights 2」が同梱される。

Leadtekの「WinFast GTX 280」と「WinFast GTX 260」

ZOTACはいつも通り、リファレンスモデルとオーバークロックモデルの「AMP Edition」を用意。リファレンスモデルは、「ZOTAC GeForce GTX 280」と「ZOTAC GeForce GTX 260」で、店頭価格はそれぞれ8万円台後半、6万円台前半となる見込みだ。一方、OCモデルは「ZOTAC GeForce GTX 280 AMP Edition」がコアクロック700MHz、「ZOTAC GeForce GTX 260 AMP Edition」が同650MHzとなる。

OCモデルの中でも高速な「ZOTAC GeForce GTX 280 AMP Edition」

一方、こちらはGTX 260の「ZOTAC GeForce GTX 260 AMP Edition」

InnoVISIONは、GTX 280のリファレンスモデルとオーバークロックモデルを用意。OCモデルのコアクロックは650MHz。「Company of Heroes」「Ghost Recon 2」の2タイトルがバンドルする。価格はオープンで、18日より販売が開始される予定。

InnoVISIONのOCモデル(GTX 280)

こちらはパッケージの内容

ASUSは、GTX 280を3モデル、GTX 260を2モデルの計5モデルを発表。最上位モデルとなるのは「ENGTX280 TOP/HTDP/1G」で、コアクロックは670MHzにオーバークロック。ベンチマークスコアが12%向上したという。「ENGTX280/G/HTDP/1G」と「ENGTX280/HTDP/1G」はリファレンス通りだが、ENGTX280/G/HTDP/1Gには3Dゲーム「Alone in the Dark」がバンドルする。

ASUSのOCモデル「ENGTX280 TOP/HTDP/1G」

ラインナップが豊富なのはEVGA。GTX 280搭載のオーバークロックモデルだけでも、「EVGA GeForce GTX 280 HC」(691MHz/2430MHz)、「EVGA GeForce GTX 280 FTW」(670MHz/2430MHz)、「EVGA GeForce GTX 280 SSC」(648MHz/2322MHz)、「EVGA GeForce GTX 280 SC」(621MHz/2268MHz)といった4モデルが用意されている。

EVGAの最上位モデル「EVGA GeForce GTX 280 HC」

こちらは「EVGA GeForce GTX 280 FTW」

面白いのは最上位モデルのEVGA GeForce GTX 280 HCで、これには「Hydro Copper 16」という水冷用のヒートシンクが搭載。2-Wayまたは3-WayのSLIにも対応しており、同社によれば、GPU温度を50℃下げることが可能だという。リファレンスモデルとしては、「EVGA GeForce GTX 280」と「EVGA GeForce GTX 260」も用意される。