4月29日、FutureMarkより3DMark Vangageがリリースされた。これに先立つ2日ほど前から同社のサイトではカウントダウンが行われ(Photo01)、ダウンロード開始直後はFutureMarkのサイトにはアクセスできないほどだった。流石に5月に入るとだいぶ落ち着いてきており、また国内のミラーサイトは当初から比較的快適にダウンロードできる環境が整っていたので、まだ未入手の人はそろそろ入手しても良い頃だろう。ちなみにファイルサイズは449MBとかなり大きい。

Photo01:公開直後は全世界からアクセスが殺到したためかリフレッシュが間に合わず、結果カウントダウンのフラッシュは0を通り過ぎてマイナスになる始末。

さて、3DMark Vantageはこれまでのパターンを踏襲して、無償版と有償版に分かれており、また有償版はいくつかグレードがある。これをまとめたのが表1である。

表1
バージョン Trial Basic Advanced Professional
価格 無料 $6.95 $19.95 $495.00
Low Preset No No Yes Yes
Medium Preset Yes Yes Yes Yes
High Preset No No Yes Yes
Extreme Preset No No Yes Yes
Feature Tests No No Yes Yes
Command-line interface No No No Yes
その他 1回だけ実行可能

インストーラを起動するとこれを聞かれることになる(Photo02)。Low/Performance/High/Extremeについては後述するとして、主要な違いはPerformance以外のプロファイルやFeature Testを実施できるかと、コマンドラインインタフェースを使えるかどうかである。筆者の様にパラメータを変えながらテストを行う場合にはコマンドラインインタフェースが無いと使い物にならない(ずーっと机の前を離れられない)が、$495.00は正直かなり懐に堪える金額と言えよう。

Phtoo02:BASIC EDITION以上は、あらかじめFutureMarkのサイトで購入手続きを取り、メールでREGISTRATION KEYを入手することになる。

ちなみに3DMark Vantageを動かすための環境も、なかなか厳しい。表2に要求をまとめたが、グラフィックスカードはATIならRadeon HD 2000シリーズ以降、NVIDIAならGeForce 8000シリーズ以降が必須となる。CPUの要求も何気に高めだし、何よりWindows Vista+SP1が必須というあたりは、まだ環境が移行できていないユーザーも多そうだ。

表2
項目 条件 内容
CPU 必須 SSE2のサポート
推奨 IntelのCore 2 Duo E6600やAMDのAthlon X2 6000+と同等以上のDual Coreプロセッサ
Graphics Card 必須 DirectX 10をハードウェアでフルサポートすること
Display Device 必須 1280×1024ピクセル以上の解像度
推奨 1920×1200ピクセル以上の解像度。かつ、全てのプリセットの解像度(1024×768/ 1280×1024/ 1680×1050/ 1920×1200)を表示できること
Memory 必須 Windows Vistaの要求する最低限以上(512MB)
推奨 2GB以上
HDD 必須 1GB以上の空き容量
OS 必須 Windows Vista with Service Pack 1
その他 推奨 AGEIA PhysXカード

ちなみにFutureMarkではオンラインで3DMark Vantageの動作具合を判断できるサイトを用意している(Photo03)。こちらで確認しておくのは便利だろう。

Photo03:このテストそのものは3DMark06をベースとしているので厳密には一致しないが、それでも必須条件を満たしているかどうかは判る。