パイオニアは、AVマルチチャンネルアンプ「VSX-918V」「VSX-518V」を発表した。発売は6月上旬を予定している。価格はVSX-918Vが7万円で、VSX-518Vが5万8,500円。

コストパフォーマンスの高いAVマルチチャンネルアンプ「VSA-918V」

VSX-918V/518Vは、BDプレーヤーからの1080p出力に対応するAVマルチチャンネルアンプ。両モデルとも、2入力/1出力のHDMI端子を装備。VSX-918Vでは1080p/24bitでの伝送もサポートされる。なお、VSX-918Vには映像と音声のずれを補正する「リップシンク機能」も搭載される。 搭載されているアンプの実用最大出力は、130W×5(JEITA、1 kHz、1.0%、6Ω)。温度によって変化する増幅素子の特性を補正し、歪み率を低下させる「PHA」(Pioneer Hybrid Amplification)も採用。また、マルチチャンネル再生時に、サブウーファーの音とフロント、センター、サラウンド音との間に生じる時間差を補正する「フェイズコントロール」技術も採用されている。

音場設定は、「オートMCACC」。付属の専用マイクを接続し、テストトーンで、各スピーカーの特性を測定。音圧レベルや周波数特性を自動的に揃えることが可能だ。またフロントに設置されたスピーカーのみでサラウンド感を実現する「フロントサラウンド・アドバンス」も搭載される。 フロントパネルには、USBポートも装備、iPodを初めとするデジタルオーディプレーヤーやUSBデバイスを接続することで(USBマスストレージクラスに対応したデバイスに対応)、音楽ファイルの再生が可能だ。対応しているフォーマットは,WMA/MP3/MPEG-4 AAC。

同社のアンプなどでは、圧縮音楽を再生する際に、圧縮時に失われた高域や、弱音などを補完する「サウンドレトリバー」機能が搭載されているケースが多いが、VSX-918V/518Vでは、さらに上位グレードの「アドバンスド・サウンドレトリバー」を搭載。圧縮音楽を、CD音源の再生周波数の上限である20kHzに近い部分まで広帯域化して再生可能だ。また、音楽ファイルごとの音量の差を自動的に調節する「オートレベルコントロール」機能も搭載される(2chの音楽ファイルにのみ有効)。 対応するサウンドフォーマットは、DTS、DTS 96/24、ドルビーデジタル、ドルビープロロジック、ドルビープロロジックII(ドルビープロロジックII MOVIE、ドルビープロロジックII MUSIC、ドルビープロロジックII GAME)、MPEG-2 AAC、Windows MediaR Audio 9 Professional(WMA9 Pro)。上位機種であるVSA-AX4HS/2AHなどとは異なり、ドルビーTrueHD/DTS-HDマスターオーディオなどには対応していない。

VSX-918V/518Vの主な仕様

チューナー部 AM/FM(30局プリセット)
映像入力端子 HDMI端子×2/D4端子×2/コンポジット端子×4
映像出力端子 HDMI×1/AV出力×1(映像+音声)/モニター出力(D/コンポジット)×1
音声入力端子 デジタル×3(光×2/同軸×1)/アナログ2ch×3(AUX、CD、CD-R/TAPE/MD)/ステレオミニジャック×1/アナログマルチch入力×1
音声出力 オーディオ出力×1/サブウーファー出力×1
消費電力 180W(待機時0.45W)
外形寸法 幅420mm×高さ158mm×奥行き352.5mm
質量 8.7kg