利用料金の追加に一苦労

開通したCard Phoneはその場で電話番号と残高チェックを行っておくといいだろう。今回はKTFのCard Phoneを購入した。KTFのCard Phoneサービスセンターの電話番号は016-200-6500(韓国の番号)で、つながった後に3を押せば日本語で案内を聞くことができる(※)。料金の追加も案内を聞けばよい。なおパスワード入力を求められた場合、初期設定は0000となっている。

Card Phoneの通話料は5ウォン/10秒=約3円/分程度だ。日本の携帯を韓国で使うより格段に安い。韓国内で頻繁に携帯を利用するにはやはり現地携帯を持つことは大きなメリットがあるといえよう。ただし、通話の他に利用できるサービスはSMSだけとなる。

このように手順さえ分かればCard Phoneの購入は難しいものではない。しかし購入後の料金追加が一苦労だ。KTFのCard Phoneの有効期限は1万ウォンで1カ月。追加で有効期限が延びるが、まとめて10万ウォンを払えば360日有効となる。この料金追加には「残高追加カード」の購入が必要だが、販売はKTFのカスタマーセンター「KTFメンバーズプラザ」だけに限られており、街中の携帯ショップでは販売されていないのだ。以前はコンビニエンスストアでも購入できたようだが、現在は取り扱いを行っていないとのこと。

KTFメンバーズプラザはソウル市内であれば数箇所ある。英語は基本的に通じないが、その場で英語のカスタマーセンターに電話をかけてもらえるので、英語で用件を伝えることは可能だ。また、KTFメンバーズプラザでは料金追加カードを購入できるほか、その場でお金を支払いCard Phoneに直接料金を追加してもらうこともできる。本格的にCard Phoneを使うならば10万ウォンを追加すると共に、料金追加カードの予備をいくつか購入しておいたほうがよさそうだ。

KTXヨンサン駅の逆側、電器市場側にあるビルの内にKTFメンバーズプラザがある

メンバーズプラザは431号室。土日祝日は休み、営業時間は9:00~18:00(※)

購入した料金追加カード(額面1万ウォン)

※編集部注:電話番号、営業時間等は2008年4月現在の情報です。利用時には必ず最新の情報をご確認ください。

敷居は高いがリピーターならぜひ持ちたい

韓国でのプリペイド携帯はこのように購入も料金追加も若干敷居が高い。しかし住民登録番号の無い外国からの渡航者が携帯電話を持つことが難しいのは、韓国が今も準戦時体制下にあることから仕方ないことであろう。一方日本では、プリペイド携帯の購入時は専用の機種しか手に入れることができないが、韓国ではさまざまな中古携帯が利用できる。場合によっては新し目の機種や掘り出し物が見つかることもあるだろう。そして難易度が高くとも、現地の安価な料金で携帯電話を利用できるメリットは高いと言える。頻繁に韓国を訪れるなら、自分だけのプリペイド韓国携帯を持ってみてはいかがだろうか?