CTIA Wireless 2008の初日に米Microsoftエンターテイメント&デバイス部門プレジデントのRobbie Bach氏が基調講演を行い、数カ月内のリリースを予定している「Windows Mobile 6.1(以下、WM6.1)」の新機能を紹介した。
米Microsoftエンターテイメント&デバイス部門プレジデントのRobbie Bach氏 |
Windows Mobileで採用される技術。Flash Liteのサポートのほか、買収した米Dangerの資産なども含まれる |
PlayReadyやSilverlightといった既存のソフトウェア技術だけでなく、先日発表したAdobeのFlash Liteのライセンスや、Sidekickで知られる米Dangerの買収など、ここ最近Windows Mobileを取り巻く状況が大きく変化している。これらの技術を組み合わせ、ユーザーインターフェイスを大幅に改良して登場するのがバージョン6.1だ。
WM6.1でまず目につくのが、メインスクリーンのインターフェイスの改良だ。メールチェックや直近の通話、スケジュールなど、即座に実行したいアクションが一覧表示されており、数クリックの操作で簡単に呼び出すことができるようになっている。また初期設定メニューなども簡易化され、設定に悩まされないのもポイントである。ユーザーインターフェイスはさまざまな箇所で細かくシェイプアップされており、例えば数字の羅列のみを抜き出して簡単にコピー&ペースト処理が可能なほか、特定の相手とやり取りしたSMSメッセージを時系列で表示してIMで会話しているような形態に並べ替えるなど、操作性や視認性が向上している。またLive Searchに携帯向けのメニューとして「Collections」という機能が追加され、これを経由して過去の検索クエリーを再びキーワードを入力することなしに呼び出せるようになっている。