中部地区の人材育成ニーズに対応

富士通ラーニングメディアは、愛知県名古屋市に1,000平方メートルを超すフロア面積を有する研修センター「名古屋ラーニングセンター」を開設、2008年4月1日より講習会を開始する。

富士通ラーニングメディアは、これまで関東地区および関西地区における企業の人材育成ニーズに応えるラーニングセンターを事業として展開してきた。今回の名古屋ラーニングセンターの開設により、中部地区における企業の人材育成ニーズに対応できるようになる。

名古屋ラーニングセンターの規模は9教室160名と、関西以西を担当している大阪にある「関西ラーニングセンター」(7教室)よりも大きい規模となっている。

名古屋ラーニングセンターが開設されるまで中部地区では、同社と富士通中部システムズのタイアップという形で教育ビジネスを手がけていた。このタイアップは、2教室体制で行われていたが、今回の名古屋ラーニングセンター開設に伴い、中部地区の顧客ニーズへの対応強化と富士通グループの経営資源の有効活用を目的に2008年4月1日付で研修事業を統合、同ラーニングセンターに研修リソースを集約、提供コースの数については現行の94コースから160コースへと拡充されている。

富士通ラーニングメディア 専務取締役 研修ビジネス推進本部長 楠武芳氏

事業の一本化にあたっては、「教育ビジネスにおける富士通グループとしてのシナジーを考慮した」(同社専務取締役 研修ビジネス推進本部長 楠武芳氏)という。いわゆるSIerである富士通中部システムズが本業とは別に行ってきた教育事業を、富士通ラーニングメディアに譲ることで、富士通中部システムズは本業に専念することが可能となるという効果をもたらす。

また、名古屋ラーニングセンターの近くには富士通中部システムズのオフィスのほか、富士通の東海営業本部もあり、そうしたグループ各社との連携による効果も期待できるという。

こうしたシナジー効果により、「中部地区は自動車産業を中心に、ものづくりの拠点がひしめく地域。こうした発展が見込める地域の顧客に人材育成サービスをより効果的に提供できるようになる」(同)としている。