パナソニックマーケティング本部は、コンパクトデジタルカメラLUMIX(ルミックス)シリーズの新製品として、「DMC-FX500」「DMC-TZ50」「DMC-FS20」を発表した。発売日はFX500とFS20が4月12日、TZ50が5月16日で、TZ50はLUMIXのショッピングおよびサービスサイト「LUMIXCLUB」での限定販売となる。価格はTZ50が4万9,800円。ほかの2モデルはオープン価格だが、推定市場価格はFX500が4万7,000円前後、FS20が3万8,000円前後になる見込み。

同社は、1月30日に「DMC-FX35」など4モデル、2月15日に「DMC-TZ5」と、立て続けにLUMIXシリーズの新製品を投入しているが、今回は新しいコンセプトのモデルが中心になる。

タッチパネルを採用した「FX500」

「DMC-FX500」は、主に20代~30代のユーザーに向けた高付加価値モデルで、タッチパネル液晶を利用した各種の機能・操作を特長としている。「タッチ動体追尾AF/AE」と名付けられた機能は、モニターに写った人物などの被写体にタッチすると、その被写体がフレーム内で動いても自動的に追尾する。画像のコントラストではなく、色で追尾するため、ズームしても追尾が可能になっている。また、操作系は従来のボタンも装備し、タッチパネルと合わせたハイブリット。マニュアル撮影も可能で、モニターに表示されたバーをタッチパネル操作することで絞りやシャッター速度が直感的に設定できるとしている。

FX500の撮像素子は有効1010万画素の1/2.33型CCD。広角25mm相当からの5倍ズームレンズ「ライカDCバリオ・エルマリート」が組み合わせられる。液晶モニターは23万画素の3.0型液晶を搭載。光学式の手ブレ補正機構も装備する。またLUMIXシリーズ08年モデル共通の暗部補正やデジタル赤目補正などを行なう「おまかせiAモード」も搭載している。ボディカラーはシルバーとブラックの2色。

LUMIX DMC-FX500 ※ブラック

無線LANで画像がアップできる「DMC-TZ50」

「DMC-TZ50」は"ネットワーク型旅カメラ"というコンセプトの元、LUMIXシリーズとして始めて無線LAN規格Wi-Fiに対応した。カメラから直接画像をWebにアップロードしたり、メールで通知できる。また、世界で始めてWebに上がった画像をカメラ(TZ50)で確認できるようにした。アップロード先はパナソニックが運営する写真SNS 「LUMIX Club  PicMate」。無料で1GBまで使用できる。

また、無線LANのアクセスポイントとしては、Wi-Fiに対応した一般的な無線LANルーターはもちろん、外出先にはマクドナルド各店舗などで設置が進んでいるソフトバンクの「BBモバイルポイント」が指定されており、最大6ケ月間無料で使用できる。6ケ月経過後は新たに公衆無線LANサービスを契約することで、引き続きBBモバイルポイントが利用できる。

TZ50の撮像素子は910万画素の1/2.33型CCD。広角28mmから望遠280mm相当の画角となる10倍ズームレンズ、光学式手ブレ補正を搭載する。ISO感度は通常ISO 1600までだが、「新高感度モード」を使用すると最大ISO 6400まで使用可能。液晶モニターは46万画素の3.0型を採用している。ボディカラーはシルバーのみ。

LUMIX DMC-TZ50 ※シルバー

大画面液晶のシンプルカメラ「DMC-FS20」

「DMC-FS20」は3.0型の大型モニターを採用したシンプルなモデル。22.9mmという薄いボディサイズも特長のひとつ。撮像素子は有効1010万画素の1/2.33型。レンズは30~120mm相当の4倍ズームレンズを採用し、光学式手ブレ補正も搭載する。ISO感度は通常ISO 1600までだが、「新高感度モード」では最大ISO 6400まで使用できる。またLUMIXシリーズ共通の「おまかせiAモード」も搭載する。ボディカラーはシルバー、ブラック、ピンクの3色。

LUMIX DMC-FS20 ※ピンク