ゆうちょ銀行は、同行のネットバンキングサービス「ゆうちょダイレクト」を装ったフィッシング詐欺への注意を呼びかけている。同銀行では、「当行からメールで暗証番号などを入力するWebサイトのURLを送ることはなく、既に入力してしまった場合は早急に暗証番号などを変更してほしい」としている。

警察庁がまとめた2007年のサイバー犯罪の統計によると、ネットバンキングに関連する事件は、事件の発生を警察庁が認識した認知件数113件に対し、検挙件数はわずか4件となっており、予防措置が非常に重要となる。

ゆうちょ銀行に知らせのあった2件のフィッシングメールの概要。偽ページはすでに削除されている模様という

ゆうちょ銀行によると、今回注意を呼びかけているのは、同行のネットバンキングサービスであるゆうちょダイレクトを装った架空のWebサイトに誘導し、同サイト上で「お客様番号」「ログインパスワード」「暗証番号」を入力させる不審なメールで、「すでに数件の問い合わせがあった」(同行)という。

同行によるとまだ被害の報告はないが、「こうしたメールが送信されても、リンク先のWebサイトにはパスワードなどの入力はしないようにしてほしい。万が一入力してしまった場合は、すぐにパスワードや暗証番号の変更をしてほしい」と呼びかけている。