シンプルなゲーム進行と絶妙な演出でFPS初心者でも安心!

基本的なストーリーは、PC版やPS3/Xbox 360版と同じ。プレイヤーは英国陸軍特殊部隊(S.A.S.)、またはアメリカ海兵隊の一員(ミッションによって変化)になり、ソビエト連邦の再建を目論むロシアの超国家主義者イムラン・ザカエフ一味や、中東某国の大統領アル・フラニを、自国よりも海外の利益を優先したとして粛清したアラサド一味によって作られた多国籍のテログループと戦うというものだ。ただし、ミッション自体の内容はDS版オリジナルとなっている。このあたりは、ハードウェアの性能がまったく異なるので仕方のない部分ではあるが、逆にほかのハードウェアでプレイしたユーザーでも新鮮な気持ちで楽しめるのは大きなメリットといえる。とはいえ、すべてがまったく異なっているわけではなく、非常に似通ったミッションももちろんある。「DSでよく、対地攻撃機AC-130による上空から援護を再現したなぁ」と、COD4経験者なら思わずニヤリとさせられてしまうようなシーンも用意されているのだ。

敵の攻撃を受けると画面の周囲が赤く光ってダメージを受けたことを知らせる。しばらくすると回復するので、画面が赤くなったら逃げるクセをつけよう

AC-130から地上を支援するミッションは、PC版やPS3/Xbox 360版をプレイしたことのあるユーザーならニヤリとしてしまうハズ

ライトなゲームが多いDSというハードを考えると、いままでFPSをプレイしたことがないというユーザーも珍しくないだろう。そういったユーザーでもCOD4なら問題なしだ。まず、最初のミッションはチュートリアルといえる内容で、銃の撃ち方から手榴弾の投げ方、空爆の要請方法、爆弾の解体術など、必要な操作方法を順番に学んでいける。そして、ミッションの内容が非常にシンプルなのも、取っつきやすいところであろう。各ミッションには「核兵器の確保」や「重要人物の逮捕」といった、大きな目標が設定されている。そして、実際にミッションがスタートすると、その目標に行き着くための「狙撃兵を倒せ」「船の航行システムを破壊しろ」といった小さな目標が発生し、それを1つずつクリアしていくというのが基本的な流れ。ルートはほとんど一本道なうえに、進むべき方向(目的地)はタッチパネル面のマップに表示されるので迷うことはないだろう。

示される目標を達成していけばOKと目的が明確なのでサクサク進めるのも魅力だ

回路をペンでなぞって爆弾を解除するといったDSならではのイベントも発生する

そうなると、単なるおつかいゲームでつまらないと思うところ。だが、絶妙なタイミングで登場する敵は、撃てば隠れる、こっちが隠れれば手榴弾を投げてくる、と実に自然な行動を取ってくるので、本当に戦場に立っているかのような緊張感をいつでも味わえる。さらに、ヘリや銃撃戦の音をうまく入れ込むといった効果的な演出により、まったく単調さを感じさせない作りになっている。こういったCODシリーズ共通の魅力は、DS版にもしっかりと引き継がれている。それに加え、爆弾を解体するイベントでは、タッチペンで回路盤のピースを回転させて接続したり、回路の線をなぞって回路を妨害したりと、DSならではの要素が盛り込まれている。また、難易度が「イージー」「ノーマル」「ハード」の3種類から選べるのもポイント。初心者から上級者まで幅広く楽しめるようになっているのだ。

クオリティの高いローカライズにカンゲキ

筆者としてうれしかったのは、音声が完全日本語となり、テキスト関連の日本語におかしいところのない、しっかりとしたローカライズが行われていたことである。海外のゲームを日本語版として出す以上、いわば当たり前のことではあるが、なかなか完璧とはいかないところである。重厚なストーリーも魅力となっているだけに、クオリティの高い翻訳が実現しているのは、素直に喜ばしいポイントといえる。

難易度は3段階から選べるようになっており、FPSの初心者から上級者まで楽しめる

質の高い翻訳でしっかりとストーリーを把握できるのがうれしい。音声もすべて日本語化されている

最後にマルチプレイについても触れておこう。マルチプレイは最大4人までが同時にプレイ可能。さらに、ソフトが1本あればOKの「シングルカードモード」が用意されているのもうれしいところだ。その場合、マップは2つしかプレイできないが、FPSの楽しさを友人と分かち合うという観点なら十分であろう。各プレイヤーがそれぞれ1本のソフトを必要とする「マルチカードモード」では、7種類の多彩なマップが用意されているほか、それぞれが敵となる「デスマッチ」、旗の取り合いを行う「キャプチャー・ザ・フラッグ」といった4種類のゲームモードが楽しめる。ちなみに、シングルカードモードでは「デスマッチ」オンリーだ。

DS版のCOD4は、DSというハードの性能を考えると、十分すぎるほどの完成度を持っている。さすがに小さな画面を長時間見続けるのは少々疲れるが、FPSの初心者はもちろん、ほかのハードでプレイしたことのあるユーザーでもキッチリと楽しめる仕上がりとなっている。FPSゲームに興味はあるが、なかなか手を出せなかったという人は、ぜひともDS版のCOD4にチャレンジしてみてほしい。

ゲームタイトル コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア
メーカー名 アクティビジョン
ジャンル アクション・シューティング
対応機器 ニンテンドーDS
発売日 3月13日
価格 5,040円
CEROレーティング C (15才以上対象)

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