Q:防湿庫の月々の電気代どのくらいですか?
A:扉の開け閉めなど、使う頻度によりますが、1ヶ月で30~40円程度です。防湿庫自体が冷蔵庫並の機密性を保っているので、湿度を一度下げると一定に保つ効果があります。防湿庫はICタイマーを使用し、6時間サイクルで約40分、除湿した水分を排気するため可動します。

Q:防湿庫の寿命はどのくらいですか?
A:トーリ・ハンでは防湿庫の発売を20年以上やっていますが、初期の製品もまだ現役で動いています。正常に使っていれば耐久性は高いですね。中古品を買われる場合は、前の人はどう使っていたかがポイントになります。購入する前に、湿度が40%以下に下がることを確認しましょう。

Q:湿度計はデジタル式とアナログ式がありますが、精度に差はありますか?
A:どちらの製品も誤差は±5~6%前後で正確さは同じです。デジタル式は電気を必要としますが、アナログ式は不要という違いがあります。

Q:トーリ・ハンの乾燥剤方式とサーモモジュール方式は何が違うんですか?
A:どちらもメリットがあり、除湿能力に差はありません。乾燥剤方式は、20年以上の歴史があり、故障が極めて少なく実績があります。また小型から大型までラインナップが充実しています。サーモモジュールタイプは正確な湿度コントロールによる除湿・加湿ができるので、楽器保存などに適している「ウェット・キャビ」に採用されています。除湿能力の関係で小型のタイプが中心です。

Q:防湿庫の置き場所で気をつけることはありますか?
A:裏側に排気カバーなどがあり、壁の間に空間が生まれますので、さらに空間を開けて置く必要はありません。しかし直射日光が当たる場所は避けてください。音も振動もしませんので、寝室に置いても睡眠を妨害しません。

Q:防湿庫内から排出された湿気で水漏れなど起きますか?
A:庫内の湿気は蒸気の状態で、ボディ後ろ側から排出されます。排出される蒸気の量は湯気程度の僅かなもので、床や壁への影響はありません。

Q:防湿庫は重ねて置いても大丈夫ですか?
A:大丈夫です。機材が増えて防湿庫を買い増しして、積み重ねて置けるように小型、中型ともに幅、奥行きがそろえてあります。重ねて使用する場合は、ボディ裏の上下を連結金具(※オプション)を取り付け、固定できるようになっています。

大容量・乾燥剤方式のトーリ・ハン「H-155W-DD」。外寸:805(W)×717(H)×410(D)mm、内寸:803(W)×592(H)×320(D)mm、容量:152L、重量:25kg

半永久的な特殊乾燥剤で除湿。湿度設定はダイヤルで調節する

小型薄型のトーリ・ハン「T-33-DD2」。外寸:360(W)×490(H)×298(D)mm、内寸:358(W)×407(H)×233(D)mm、容量:34L、重量:6kg

ボディ裏には上下を連結金具で止められるよう、ビスが付いている

協力:トーリ・ハン
まとめ:加藤真貴子(WINDY Co.)