今回はないと思われた「One more thing」が……

イベントの最後には「One more thing……」が登場した。シリコンバレーのベンチャー投資企業であるKleiner Perkins Caufield & ByersのパートナーJohn Doerr氏が登壇。起業家としてのSteve Jobs氏の功績やAlan Kay氏の「未来を予測する最良の方法は、未来を発明してしまうことだ」という言葉を紹介した上で、iPhoneやiPod touch向けのアプリケーション及びサービスを開発する会社を対象とした投資ファンド「iFund」の設立を発表した。ファンドの規模は1億ドル。Amazonが800万ドル、Googleが2400万ドルの投資を得ていたことを参考に決定したという。

Kleiner Perkins Caufield & ByersのパートナーJohn Doerr氏が「iFund」設立を発表。Googleへの投資の4倍以上の規模

「革新的な新しいプラットフォームは、大きなチャンスを起業家にもたらす」とDoerr氏。そして冒頭のようにiPhone / iPod touchのSDKリリースがインパクトのあるプラットフォーム誕生を導くとした。さらに「考えてほしい。iPhoneはポケットに入れて持ち歩けて、常にブロードバンドでつながっている。パーソナルで、ユーザーが誰であるか、どこにいるかを知っている。この重要さは、パーソナルコンピュータよりもずっと大きいだろう」と述べた。