AMD 780G、Athlon X2 4850eの仕様をソフトから確認する

AMD 780Gが統合しているグラフィックコアは「Radeon HD 3200」。これをGPU-Zで確認したところ、ATI Radeon HD 3200は40のStream Processorと4基のROPユニットを搭載したDirectX 10/Shader Model 4.0世代のGPUとなるようだ。GPUのコアクロックは500MHz。メモリはメインメモリをシェアするので、ここではあまり参考にならないだろう。メモリサイズは512MBとなっているが、これはBIOS設定から512MBを割り当ててみたためである。

GPU-Zで見たAMD 780Gのグラフィック機能「Radeon HD 3200」。Stream Processor数は40基

このスペックをRadeon HD 3000シリーズに当てはめてみると、動作クロックの違いはあれ「Radeon HD 3450」に近いことがわかる。しかもAMD 690Gの際にはIGP化に伴ってバーテックスシェーダを切り捨てた仕様となっていたが、今回はそうしたことも無く、性能面での期待は大きい。ただ、Radeon HD 3200とRadeon HD 3450を比べて決定的に異なるのはDirectXのサポート世代。Radeon HD 3450が次世代のDirectX 10.1に対応するのに対して、Radeon HD 3200はDirectX 10までとなっている。ここがひとつポイントとなるところで、例えばHybrid CrossFireを行う場合、Radeon HD 3450を搭載したとしても、Radeon HD 3200側のスペックに準じてDirectX 10までのサポートになってしまうのだ。

Radeon HD 3450はクロックのほかサポートするDirectXのバージョンもこちらが上だ。そのほか、IGPが内部接続、Radeon HD 3450がPCIe x16(2.0)という違いもある

次に、Athlon X2 4850eの動作をAMD OverDriveで確認してみたところ、動作電圧を示す箇所には1.25Vと表示される。ちなみに、比較用のAthlon 64 X2 4800+だと、ここが1.35Vとなり0.1V異なる。なお、CPU自体の抜本的な変更は行われていないので、当然といえば当然だが、Athlon 64 X2同様にメモリの動作クロックはDDR2-800でも358.71MHzとなる。

Athlon X2 4850eの動作仕様。1.25V駆動であることが確認できた

対するAthlon 64 X2 4800+ではここが1.35Vとなる。0.1V下げるとTDPが20W下がるということか……

ベンチマークテストに入る前に、Windows Vistaのエクスペリエンス インデックスを確認したところ、スコアは「3.5」。まだグラフィック機能が一番低いサブスコアではあるのだが、3.5という数値であればVistaのAeroもかなり快適である。

Windows Vistaのエクスペリエンス インデックスは3.5