開催中の「2008 International CES」では、IntelがMenlowプラットフォーム搭載のUMPCを一挙に公開しているが、同社ブースその中に謎の端末がひとつ。それが、大きく「Willcom」のロゴがついた黒い端末だ。

ウィルコムの謎の端末。これまでの製品より長細いきょう体。デザインも確定とは思えないので、このぐらいの大きさの端末を開発中(検討中)ということだろう

実機はケースの中に入っていて取り出せない形になっており、詳細は全くの不明。Intelの説明員に聞いてもなかなか情報が出てこなかったが、話を総合すると、ブースの端末自体はモックアップで稼働しておらず、わずかにオレンジ色のランプが点灯するのみ。内容としてはMenlowベースのインターネット端末で、ウィルコムの通信回線を使った無線通信が可能。

Menlowベースということで、OSに関しては「フルWindows」(説明員)を搭載する。Windows Vistaを搭載するかどうかは「分からない」(同)とのことだが、Windows MobileではなくフルWindowsを搭載するという点は(事実だとしたら)新しい。また、「電話機能はない」(同)らしい。

モックアップの大きさは、奥行きは初代W-ZERO3かEM・ONEぐらいに思えるが、横幅はもうちょっと広そう。外見から判断する限りはノートPCのように液晶を開いて使う、ように見えるが、これは何とも言えない。いずれにしても、Menlowが登場するころのリリースが予定されているようだ。

なお、今回の出展製品に関するウィルコム側の公式コメントは「インテルと共同開発中の『コンセプトモデル』で、発売するか否か、製造メーカー、仕様等は一切未定です」とのことだった。