米AMDは7日(現地時間)、モバイル向けのディスクリートGPU「ATI Mobility Radeon HD 3000」シリーズを発表した。デスクトップ向けの「Radeon HD 3800」シリーズと同様に55nmプロセスを採用したGPUで、DirectX 10.1やPCI Express 2.0に対応した。すでにASUS製のノートPC向けに出荷が開始されているという。
製品ラインナップとしては、「HD 3600」シリーズと「HD 3400」シリーズの2種類が発表されている。製造プロセスはどちらも55nmで、トランジスタ数はHD 3600が3億7,800万個、HD 3400が1億8,100万個。65nmプロセスだったHD 2700/2600が3億9,000万トランジスタだったので、HD 3600でもダイサイズは小さくなったと思われる。
従来のHD 2000シリーズと同様にユニファイド・シェーダ・アーキテクチャを採用しており、「ATI Avivo HD」や「ATI PowerPlay」などの機能も搭載する。ストリームプロセッサ数は、HD 3600が120ユニット、HD 3400が40ユニット。新たにDirectX 10.1とPCI Express 2.0に対応したほか、デジタル出力はDVI・HDMIに加えてDisplayPortも備えた。
主な仕様GPU | HD 3600 | HD 3400 | HD 2700(参考) |
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製造プロセス | 55nm | ← | 65nm |
トランジスタ | 3億7800万個 | 1億8100万個 | 3億9000万個 |
DirectX | 10.1 | ← | 10.0 |
OpenGL | 2.0 | ← | ← |
メモリバス幅 | 128bit | 64bit | 128bit |
メモリタイプ | DDR2/GDDR3/GDDR4 | DDR2/GDDR3 | ← |
ストリームプロセッサ | 120個 | 40個 | 120個 |
PCI Express 2.0 | ○ | ○ | × |
同社が開発中のノートPC向けプラットフォーム「Puma」(コードネーム)では、今回発表されたHD 3000シリーズのGPUと、Turionプロセッサ、RS780チップセットが組み合わされるという。Pumaは2008年第2四半期に正式発表される予定。