レンガの壁に落書きを描いた完成図

最初に準備体操として、"レンガの壁"(sample1のファイル)に、右の完成図のような落書きを描いてみましょう。

新規画像を開き、「レイヤー」という機能を使い、落書きをブラシで描き、保存します。レイヤーを使うと、1つの画像が、あたかも、いくつもの透明のフィルムを重ねたように扱えます。それぞれのフィルムに対して、画像を描いたり、他の写真からコピー・ペーストしたり、複雑な切り抜きを行うなど、さまざまな操作ができます。

1.新規画像を開きます。(1)ツールパレットのメニューから[ファイル]→[新規]を選び、[新規画像を作成]のウィンドウを開き、(2)画面のサイズを420×300ピクセルに設定し(デフォルトの設定のままです)、(3)[OK]をクリックします。

[ファイル]→[新規]を選択し、420×300の新規画像を作成します

2.[レイヤー]ウィンドウを開きます。デフォルトでは自動的に現れていると思います。画面に出ていなかったら、[ファイル]→[ダイアログ]から開きます。画面右側のウィンドウは、Mac OS X版のデフォルトでは「レイヤー」「チャンネル」「パス」「取り消し履歴」「描画色/背景色」「ブラシ」「パターン」「グラデーション」が1つのウィンドウの中にタブで選択できるようになっています。個々にウィンドウを開いたときは、1つのウィンドウをドラッグして、ウィンドウに収められます。

[レイヤー]ウィンドウを表示

3.[新規]レイヤーを作ります。(1)レイヤーのウィンドウを開き、(2)[新規]レイヤーをクリックします。[新規レイヤー]ウィンドウが出てくるので、(3)塗りつぶし方法を[透明部分]にし(デフォルト)、(4)[OK]をクリックします。

[新規]レイヤーを作成し、塗りつぶし方法を「透明部分」にする

4.(1)[新規]レイヤー(バージョンによっては「空のレイヤー」)ができたことを確認し、(2)[塗りつぶし]ツールを選択します。(3)新規レイヤーに白で落書きをするので、背景を白以外の色に塗りつぶすため、[描画色/背景色]ウィンドウを選択し、(4)[Palette]タブを開き、(5)緑色を選択します(緑に特別な意味はありません。他の色でも構いません)。(6)レイヤーの背景が選択されていることを確認し、画像のウィンドウ上をクリックします。

[塗りつぶし]ツールと緑で画像上をクリック