ところで、現時点のLIVE 3D[in]では、データをPDFとして作成すると背景は一切再現されない色ベタ状態となってしまう。結果として、現状では背景イメージを活かした3Dコンテンツを生成できるのは3D Web用途だけとなってしまう。ただし、これはあくまでもAcrobatの仕様によるものだ。LIVE 3D[in]がAcrobatで3Dコンテンツを表示する際のU3Dというフォーマットを厳守していても、AcrobatがPDF上で3Dコンテンツを表示する際に、3Dコンテンツの背景として画像を表示することができない仕様なので、せっかくの背景デザインを生かすことができない。アドビの早急な対応を望みたい。

【図02】書き出しデータの背景やツールバーのデザインを設定。必要に応じて表示精度の調整もここで行う

背景レイヤーとモデリングデータを配置した所で、STRATA LIVE 3D[in]の「3D PDF[in]」または「3D Web[in]」を実行すると【図02】のようなダイアログが表示され、3Dモデルを操作するツールバーのデザインと背景色の選定を行う。ここでいう背景色はPhotoshop CS3 Extendedで作成した背景以外のエリアに指定する色のことである。あとは指定フォルダーにindex.html等として作成すれば生成後に自動的に表示されるので、すぐにイメージを確認できる。あとはサーバへアップするだけである。