「便利」では、905i全機種、705iの10機種に「地図アプリ」をプリインストール。905iのフルワイドVGA液晶にも対応しており、快適な地図表示、充実した徒歩ナビゲーションを実現する。また、905i全機種、705iの10機種がDCMX/iDに対応。地図アプリでiDが使える店を検索できる。
携帯のメニュー画面をカスタマイズする「きせかえツール」では、さらにカスタマイズ項目が増え、メニューの順序並び替えができるようになり、より自分に適したUIを作成できるようになった。
そのほか、気象庁の緊急地震速報などを配信する緊急速報「エリアメール」を年内をめどに提供する。情報は指定されたエリアにのみ配信され、画面にポップアップ表示し、専用の着信音で知らせる。905i全機種、705iの6機種で対応する。
自信を持った製品
辻村氏は、「多様化するニーズに応えられる豊富な製品をそろえた」と強調。特に905iシリーズについては「欲しい機能をすべて搭載したALL IN 世界ケータイ」と話す。ドコモは「ドコモ2.0」と称したマーケティング活動を行っているが、auやソフトバンクモバイルの猛追にあい、一時は月間の新規契約数が純減となるなど苦戦を強いられている。
これについてドコモ内部でも「危機感は非常に強い」と辻村氏。魅力的な端末、買い方の多様化、料金、エリアなど、多くの改良を重ねて「総合的に磨き上げていく」(同)ことでユーザーを増やし「苦境から抜け出る。ドコモ2.0の時代が来たと言ってもらえる」(同)ようにしたい考えだ。
今回、905i/705i合わせて23機種を一挙に発表したことに関しては、今後割賦方式も含む新しい購入方法を開始することで、ユーザーが今後発売予定の機種を確認して機種を選択できるようにしたためだという。ハイエンドユーザーにはいろいろな機能を利用できる905iシリーズを、自分の使いたい機能だけを選択して個性的な端末を使いたいというユーザーには705iシリーズと分け、904i/704iシリーズよりもさらに多くの端末を供給して選択肢を増やした。
「欲しいケータイがきっと見つかるラインナップができた。自信を持って(今年)下期に投入する製品が発表できた」(辻村氏)