ティアックは、レコードからCDへの"ダビング"を1台で手軽に行えるターンテーブル付きCDレコーダー「LP-R400」を発表、11月下旬より販売を開始する。ターンテーブルとCDプレーヤ/レコーダー、 PLL式FM/AMチューナー、ステレオスピーカー内蔵のオールインワンモデルとなる。推定価格は6万9800円前後。

ターンテーブル付きCDレコーダー「LP-R400」

「LP-R400」は、ラジカセ感覚でアナログレコードからCD-R、CD-RWへの録音が出来るターンテーブル付きのCDレコーダー。レコードをきっかけに音楽を聞き始め、昔のレコードを大切に持っているが、デジタル化も積極的に取り入れる傾向のある、30代~50代が主なターゲットとしている。オリジナルの消耗を防ぎながら愛聴版を手軽に再生したり、CDで再販されない貴重な作品を残しておきたい、という要望に応える製品だ。

同製品はオートトラック機能搭載により、録音時にレコードの無音部分を判断し、自動でCDのトラックを記録することが可能。音声データをPC(音楽編集ソフト等)経由でCD化する場合などに比べて格段に手軽だ。無音状態のレベルは-20dB、-30dB、-40dBから設定可能。レコードらしいノイズを残したままでもトラックが認識される。

ただし、雑音が多い、無音部分が2秒に満たない等の場合はオートトラックが正しく機能しない場合がある。このような場合や任意でトラックを指定したい場合は、オートトラック機能をOFFにし、マニュアルで操作することも可能。録音時にレコードの再生を聴きながら手動でトラックをつけられる。

録音が終了したら、「ファイナライズ」ボタンを押すことでCDのファイナライズが行われ、録音したディスクを一般のCDプレーヤで再生できるようになる。ファイナライズ前であれば、A/B両面の録音や別のレコードからの録音も追加できる。また、CD-RWならアンファイナライズすれば再び消去/録音が可能だ。録音時間がいっぱいになった場合は、自動的にファイナライズが行われる。

アナログオーディオ入出力端子を装備しているので、カセットデッキなどを接続すればカセットからCDへの録音もできる。また、手持ちのステレオシステムに接続してレコードを聴くことも可能だ。FM/AMチューナーも搭載されているが、チューナーからCDへの録音はできない。

同社では、よりシニア向けの製品として、懐かしさ漂うデザインのGF-650も販売しており、ユーザーからは"ダビング"という言葉通り手軽で簡単な操作性が好評だという。