英会話教室に入ってみたところ……
さて、筆者の友人に、やはり英語の学習が目的でセカンドライフを始めた日本人がいます。その友人がセカンドライフ内の英会話教室に行ってみたのだそうです。教室とはいってもおしゃべりをするだけの格安の教室で、ただし、アルバイトの講師たちは英語ネイティブがウリということでした。
友人がそこでしばらく待っていると、外国人講師がやって来ました。ところが講師はチャットで話し始めたのだそうです。友人が「自分はボイスチャットの英会話をするためにやってきた」と言っても、外国人講師は「文字チャットでも英語を教えることはできます」などと言い出す始末。そのうちどんどん時間が過ぎていき、友人が支払った50リンデンドルだけ懐に入れ、「オレは、知り合いとしかボイスチャットはやらないんだよ」と言い残してログオフした、というのです。
その講師も講師ですが、ボイスチャットの用意もしない講師がノコノコ出てくるのを許す英会話教室も何なんだ! と友人は怒りまくっていました。
試しに筆者もその英会話教室に行ってみました。筆者が行ったときはボイスチャットOKの外国人講師がやって来ました。ただし、英語ネイティブではなく、英語圏の国に留学中という英語が達者な学生さん。のっけから「職業は何だ? 年はいくつだ? セカンドライフで何を得たのか?」といった、会話の発展しづらい質問攻めに遭いました。共通の話題のある友人とは違うし、まだまだ若い学生さんなので、しょうがないのかもしれませんが、見知らぬ人といきなり「会話のための会話」をするのは難しいと思いました。
自ら広告を出して家庭教師を雇ってみる
さて、その友人ですが、その後、自分で広告を出して、英会話の家庭教師を雇ったのだそうです。日本語ペラペラの日本オタクの外国人や、日本で人気のアニメーション「デスノート」に感動したという外国人など、実にさまざまな逸材(!)からの応募があった、ということです。
先の英会話教室だと、講師には30分で約50リンデンドルがアルバイト料として入りますから、その倍を払ったとして30分で100リンデンドルです。毎日30分の家庭教師を雇ったところで、日本円で考えると月額2,000円もかかりません。
セカンドライフはお店屋さんごっこをするより、投資して利用するほうが利用価値がありそうな気がしてきましたが、いかがでしょうか?