三菱電機は、ルームエアコン「霧ヶ峰ムーブアイZWシリーズ」2008年度モデルを発表した。冷房能力が2.2kWの6畳用モデル「MSZ-ZW228」から、冷房能力が7.1kWの23畳用モデル「MSZ-ZW718S」まで8機種がラインナップされる。発売は11月中旬より順次。価格はオープンで、推定市場価格は、冷房能力2.8kWの「MSZ-ZW288」が22万8,000円前後、冷房能力4.0kWの「MSZ-ZW408S」が24万8,000円前後。

「新・人感ムーブアイ」の搭載で快適性・環境性能がさらにアップした「霧ヶ峰ムーブアイZWシリーズ」

2008年度の霧ヶ峰ムーブアイZWシリーズの特徴となっているのが、進化した「新・人感ムーブアイ」。人感ムーブアイは、人のいる場所を検知して、そのエリアを集中して空調することにより、部屋全体の温度をコントロールするよりも、素早く、かつECOな空調を可能とする機能。2008年モデルでは、さらに、人の活動量を検知する機能を追加。これにより、動いている人の周囲と、くつろいでいる人の周囲とで、それぞれ快適な温度を実現する。また、人の移動パターンを学習するという独自機能も追加されている。これは、例えば、LDKの中で、人があまり行かないエリア、よく人が活動するエリアを学習して、人が活動するエリアを集中して空調するというものだ。リモコンには、「風あて」「風よけ」のボタンが搭載されており、例えば、暑い戸外から帰ってきた際には「風あて」を選択、直接風に当たりたくないときには「風よけ」というように、ボタン一つでコントロールできる。これも、人の居場所を検知する人感ムーブアイならではの機能だ。

現在の運転の状態と省エネ度を表示するモニターを室内機に搭載

人感ムーブアイは、人の活動量からフィルターに溜まるであろう埃の量を予測、そこから、自動クリーニングのスケジューリングを行うという形で、フィルターの自動クリーニング機構のコントロールにも使用されている。

室内機に、「ECOモニター」「エリアモニター」「体感温度モニター」などのモニターが装備されているのも霧ヶ峰ムーブアイZWシリーズの特徴の一つ。ECOモニターは現在のECOレベルを表示するもの。ECOレベルは「床温度を見て生活エリア全体を空調」「人のいるエリアを中心とした空調」「人の運動量も検知して必要な量だけ空調」の3段階で、リモコンの「ECO+-」ボタンで設定可能だ。エリアモニターは、人のいるエリア、学習した生活エリアなどを表示するもの。体感温度モニターは、床温度と室内温度、湿度から、その部屋にいる人が、感じる体感温度を表示するというものだ。

また、2008年度モデルでは、6畳用から23畳用のすべてが、幅798mmのコンパクトな室内機を実現。従来設置されている室内機のスペースにそのまま設置可能となっている。さらに、品質安定性の高いアルキルベンゼン油の採用により、既存の隠蔽配管の再利用も可能だ。