最後に、GeneseoとTorrenzaの関係についてちょっと触れておきたい。今年のCOMPUTEXでPhil Hester氏(AMD Exective Vice President & CTO)にTorrenzaとGeneseoの関係を尋ねた事がある。その時の氏の答えは「我々は(Geneseoを)愛している! 我々はOpen Standardを当然サポートする。Geneseoは業界標準になるし、PCI Expressの自然な拡張だ。Geneseoではレイテンシが低減されることになる。これを愛さない理由がどこにある!!」としており、Torrenzaの構想の中にGeneseoによる接続が含まれることを強く示唆した。
実際Torrenzaは、CPUコアの中の接続(つまりTightly Coupled)からHTXスロット経由(つまりLoosely Coupled)の接続まで、幅広い範囲をカバーするから、Geneseoであれば性能的に十分間に合う事は想像できる。で、Geneseoは最終的にPCI Express Protocol ExtensionsとしてOpen Standardになる以上、Exoskeletonの提供するProgramming EnvironmentもこのOpen Standardをカバーしなければならない。もしAMDがTorrenzaをこれに合う形で提供するようになったら、つまりExoskeletonでTorrenzaも当然カバーできることになる。
Torrenzaに関してAMDはまだこうした踏み込んだProgramming Modelなどを公開していないが、案外にExoskeletonの枠組みをそのまま流用できる可能性もありそうで、ちょっと興味深いところだ。