アクセスしたいWebページを開けないネット端末

モバイル"インターネット"デバイスという名称から分かるように、インターネットを利用できることがMIDの重要なポイントになる。特にソーシャルネットワーキングサービス(SNS)ユーザーは、場所にとらわれずに使いたい時に常にサービスにアクセスしたいと考える。Chandrasekher氏が示したデータによると、世界規模でSNSのサブスクライバー数は約10億人も存在する。その中で毎日アクセスしているヘビーユーザーは1億5400万人になる。一方でモバイルでのインターネット利用の調査を見ると、ブラウザを備えた携帯電話を所有していても61%が利用していない。理由として同氏は「ユーザーが訪れたいWebサイトを端末が表示できなかったり、うまくブラウズできないためだ」と指摘する。続いてIAとARMベースの機器でWebサイトを開いた際のエラー数を記録したデータが示された。IAベースでWindowsとInternet Explorer 6の組み合わせではエラーはゼロ。WindowsとFirefoxの組み合わせでいくつかエラーが現れ、LinuxのUMPCで倍増以上になる。それでもARMベースでもっともエラーが少ない端末の半分以下だ。

インターネット機能を備えた携帯電話を持っていても使わないユーザーが多い

IAベースとARMベースのデバイスでWebサイトにアクセスした際のエラー数を調査

MIDの条件として小型・低消費電力の実現が欠かせないが、同様に開発者が簡単に対応できる"ソフトウエア互換性"も重要だとChandrasekher氏。さらにFlashアニメのような重いコンテンツでも難なく再生できるパフォーマンス、常にインターネットにアクセスできる接続性などが挙げられた。