モバイルユーザもセキュリティを意識

モビリティ・グループのDadi Perlmutter氏の基調講演は、2008年投入予定の次世代モバイルプラットフォーム「Montevina」の説明にほとんどの時間が費やされた。Paul Otellini氏の基調講演ではむき出しのボードでのデモだったが、Montevinaが実装されているというノートPCの試作機が披露されたほか、Wi-FiとモバイルWiMAXのコンボモジュール「Echo Peak」の試作機が公開された。Echo Peakは、今日のSanta Rosaに搭載されているミニカードおよびハーフミニカードと同じフォームファクタに収まっている。

2003年のCentrinoに比べると、Montevina搭載のPenrynプロセッサは2倍のパフォーマンス

パフォーマンスを維持しながら、より低いTDPを実現

Montevinaを搭載したノートPCの試作機。後ろは前日のPaul Otellini氏の基調講演で用いられたむき出しのMontevinaのデモ機

Echo Peakのミニカードを見せるDadi Perlmutter氏

これまでIntelは「パフォーマンス」「バッテリーライフ」「フォームファクタ」「ワイアレスネットワーク」の4つをモバイルプラットフォームの重要ポイントとしてきた。ところが最近のユーザー調査ではデータ保護や盗難・紛失対策などを重視する声が増加しているという。Montevina世代でノートPCがIntel CPU搭載PC全体の50%を突破する可能性が高く、ビジネスでの利用増も見込まれるため、セキュリティが今後の強化点になるという。

モバイルユーザーが重視する機能の2位に「データ保護」