タムロンは、3月に発表した手ブレ補正機構を搭載レンズ「AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical [IF]MACRO(Model A20)」キヤノン用マウント、ニコン用マウントの発売日と価格を発表した。キヤノン用は8月29日、ニコン用は年内発売予定としている。価格はともに80,000円(税別)。なお、ニコン用マウントのD40、D40xの対応については明らかにされていない。

AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC LD

AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC LDは、タムロン初となる手ブレ補正機構を搭載したレンズ。35mm判フィルム一眼レフカメラとデジタル一眼レフカメラに使用でき、焦点距離は35mm判フルサイズ一眼レフカメラでは28~300mm、APS-Cサイズ相当デジタル一眼レフカメラでは35mm判換算(※換算値は1.55倍)で、およそ43~465mm相当となる。

タムロンが独自に開発したVC(Vibration Compensation)機構は、補正レンズを3つのスチールボールで支え、3つのコイルで駆動する「3コイル方式」を採用する。ボールの転がり摩擦で補正レンズを支えるため追従性が向上し、シンプルな構造なので小型化が可能になったという。手ぶれを検知するセンサーは高精度ジャイロセンサーを使用し、「32bit RISC CPU」で制御する。

手ぶれ補正機構と小型化を両立するため、各鏡筒部品の役割分担を見直し、光学系にはXR(高屈折率)ガラスを採用。サイズは従来の「AF28-300mm(Model A061)」と比較して全長約17.8mm、最大径約5mmのサイズアップに抑えた。また、デジタル一眼レフカメラ特有のフレアやゴーストを抑えるマルチコートや、インターナル・サーフェイス・コーティングを採用している。

レンズ構成はXR(高屈折率)ガラスや非球面レンズを含む13群18枚。絞り羽枚数は9枚。最小絞りはF22~F40(28mm~300mm)、フィルター径はφ68mm。最短撮影距離はズーム全域で0.49mm、最大倍率は1:3。フォーカス時に前玉が回転しないインナーフォーカスを採用し、レンズの自重落下を防ぐズームロックを搭載する。サイズはφ78.1×99mm、重量は555g。花形フードが付属する。