容姿や衣類や装飾品などを構成しているデータには、プリムといわれる3Dのデータと、そうでないデータの2種類がある。

そうでないデータはさらに2種類ある。ひとつは「New Body Parts」でてくる項目で、形(通称シェイプ "shape")、スキン、髪、目(または眼)という最も基本的な要素だ。これらは取り替えることはできても、ナシでいることはできない。前出のメタルドラゴンのアバタに、一見不要に思える髪などが含まれているのはこのためだ。そうでないデータのもうひとつは、「New Clothes」で出てくる衣類の項目で、シャツ、ズボン、靴、靴下、ジャケット、スカート、手袋、下着(上半身の下着)、パンツ(下半身の下着)がある。

これらのパーツを活用するには、Second Lifeならではの「常識」をある程度知っておく必要がある。

たとえば、一般に「下着」としてタトゥーは作られている。タトゥーがスキンに描かれない理由は、スキンは買えば高価だし(だいたいがL$1000、約500円以上)、自作は難しいし、高品質のフリーのスキンは少ないからだ。そこで、オーソドックスなスキンの上にタトゥーを下着として着るのが一般的になっている。シャツは上半身のみをカバーするが、ジャケットは上半身と腰のあたりまでをカバーするから、大きめサイズのTシャツはジャケットとして作らざるを得ないといったことも、自分で衣類を作るなら押さえておきたい「常識」だ。

一方、プリムでは、Clothesで作れない要素を作ることができる。たとえば眼鏡や着物の振り袖部分などだ。前出のメタルドラゴンのパーツも、プリムでできている。また、頭髪や靴などは、Body PartsやClothesとしても作れるが、より詳細なプリム製のほうが好まれる。プリムの中でも、特に変形するプリムはフレックスといわれ、たなびく髪やヒラヒラしたスカートなどによく使われる。プリムの中に、スクリプトをしかけて特別な機能をつけたものもある。前出のメタルドラゴンのアバタは口から火を吹き目が光る。

ところで、Body Partの髪は必ず身に付けてないといけない。そこで、プリムの髪をつけるときは、何も描かれてない髪をつける。つまりスキンがそのまま露出するスキンヘッドの頭になり、その上にプリムの髪をかぶる。プリムの髪を購入すると、だいたいはスキンヘッドもオマケでついてくるようだが、フリーアイテムでプリムの髪だけを入手したような場合、こういったほとんどルール化した隠れテクニックを知らないと使えないかもしれない。

ちなみに、日本人っぽい顔のそこそこの女子アバタになるには、黒い目は「目」を、和顔はシェイプを編集して作り(とりあえずがんばってみよう)、和顔メークのスキンを入手し、プリムのヘアーとスカートと靴を着用しよう(タダでいろいろある)。

普通の髪の上にプリムの髪をつけると、両方がまだらに出てしまう

ナチュラルメイクのスキンに、プリムのハイヒールをはき、フレックスタイプのたなびく髪とスカートを着用したアバタ。全部タダ

人気のプリムのアイテムを身につけるときは、それなりにSecond Lifeの基本的な操作を習得しておく必要がある。次のページでそれを解説しよう。