ThinkPad X61 76755BJ

レノボ・ジャパンとKDDIは10日、CDMA 1X WIN対応通信モジュールを内蔵したモバイルノート「ThinkPad X61」および「ThinkPad X61s」を開発したと発表した。レノボ・ジャパンが同社Webサイトなどを通じて11日より販売する。価格はThinkPad X61(型番:76755BJ)が246,750円、ThinkPad X61s(型番:766894J)が225,750円。

コネクタにPCI Express Mini Card規格を採用した通信モジュール「KCMP」(京セラ製)を新開発し、これをレノボ・ジャパンの製品に組み込んだ状態で販売する。オンラインサインアップ(個人のみ)または申込書の郵送(個人および法人)で通信契約が可能で、下り最大2.4Mbps/上り最大144Kbpsのデータ通信が行える。料金体系は、KDDIがデータ通信専用カード向けに提供している「PacketWINシングルサービス」が適用される。

今回のThinkPad X61/X61sは、通信モジュールの搭載以外は従来製品の基本構成を継承しているが、液晶ディスプレイ横に通信用のアンテナが追加されるのが外観上の特徴。IEEE802.11a/b/g無線LAN機能(インテル Wireless WiFi Link 3945ABG)も搭載しているので、無線LANが利用できる場所ではLAN、それ以外の場所ではCDMA 1X WIN回線という使い分けが可能。

通信モジュールKCMPのサイズと重量は31×51×4.3mm・約12gで、今回のThinkPadでは利用されていないがGPS測位機能も搭載する。KDDIでは、今後他のPCメーカーからも要望があれば同モジュールの提供は可能としている。

通信モジュールKCMP

電話回線を利用する通信モジュールがノートPCに内蔵された例としては、PHSモジュール「H"IN」を内蔵した富士通の「FMV-BIBLO LOOX S」シリーズ、松下電器産業の「Let's note」シリーズや、GSM/UMTS対応モジュールを内蔵したダイアローグ・ジャパンの「FlyBook V33i」などがあったが、レノボ・ジャパンとKDDIの発表によれば、国内の携帯電話事業者のモジュールを組み込んだPCを一般販売するのは日本初という。

型番 ThinkPad X61 76755BJ ThinkPad X61s 766894J
CPU Core 2 Duo T7300(2GHz) Core 2 Duo L7300(1.40GHz)
メモリ(最大) PC2-5300 1GB(4GB) PC2-5300 512MB(4GB)
チップセット GM965 Express
グラフィック GMA X3100(チップセット内蔵)
ディスプレイ 12.1V型TFT液晶(1,024×768ドット)
HDD 2.5インチ SATA 160GB 2.5インチ SATA 80GB
ワイヤレス IEEE802.11a/b/g、Bluetooth、CDMA 1X WIN
LAN 1000BASE-T対応
モデム V.90
その他の機能 TPMチップ、指紋センサー
本体サイズ(W×D×H) 268×211×20~35mm
質量 未発表
バッテリー駆動時間 3.7時間
OS Windows XP Professional
Office なし