NECは8月下旬に、携帯電話やPCへ手書き文字やイラストを送受信できる普通紙FAXネットワークスピークス「SP-NA540」「SP-NA540W」を発売する。SP-NA540は付属子機が1台、SP-NA540Wは付属子機が2台で、価格はオープン価格となっている。

普通紙FAXネットワークスピークス「SP-NA540」

SP-NA540およびSP-NA540Wは、10BASE-T / 100BASE-TXポートを備えたファクシミリで、ルーターを通してインターネットやPCと接続可能。POP3、SMTPに対応し、メールアドレス、メールサーバーを設定することで、電子メールに対応できるようになった。

A4用紙に手書き文字やイラストを書き込んでFAXで読み込めば、そのデータをPDFやJPEGなどの添付ファイルとして電子メールで送信する「スキャンtoメール」機能付き。読み込みは高画質と標準画質のモードがあり、それぞれ960×1280ドット、480×640ドットでスキャンする。また、電子メールをFAX感覚でプリントする「メールtoプリント」にも対応。従来のFAX同士の通信だけでなく、携帯電話やPCとの通信も行えるようになった。

SP-NA540からのPDFデータを携帯電話で受信したところ。PDFビューアーが付いている高機能携帯電話であれば、拡大縮小しながら閲覧できる

さらに、付属ソフトをPCにインストールすることで、LAN経由でPOP3やSMTPの設定、FAXから送る電子メールの件名や本文の書き込み、電話帳の登録・編集が可能。また、FAXで受信した画像をPCから閲覧し、必要なものだけFAXから出力できる。これにより、余分な用紙やインクを使わずにすむ。

PCからFAX内にある受信データを確認可能。必要なものだけを印刷できる

FAXとしての機能も充実。明るくて表示が見やすい「大型ホワイト漢字液晶」、通話開始から最長約45分間の録音が行える「さかのぼり録音」、録音中・録音可能の状態を表示する「さかのぼり録音ランプ」、非通知・迷惑電話などを録音できる「自動録音モード」を搭載している。

安心機能としては、迷惑電話に出てしまった場合に専用の「お断り」ボタンを押すことで自動的に相手にお断りのメッセージを流して電話を切る機能や、就寝中に着信音を鳴らさずに留守番電話が応答するおやすみモード機能などを搭載。ボタン入力を無効にすることで小さな子どものいたずらなどを防ぐチャイルドロックといった機能も備える。

サイズは約297(幅)×224(奥行)×111高さmm(記録紙カセットなどを除く)、質量は約3kg。送受信ともA4サイズの用紙。対応するPC側動作環境は、Windows XP / Vista、Internet Explorer 6.0以上。