NVIDIAは、COMPUTEX TAIPEIにてプレスブリーフィングを開催、同社製品のメリットやアドバンテージをアピールした。

GPUは、ゲームはもちろん、OS、アプリケーション、映像等をもアクセラレーションする

NVIDIAは既にハイエンドからバリューまで、そしてデスクトップ、ノートブック双方にGeForce 8シリーズを発表、市場投入している。ブリーフィングでは、DirectX 10に対応したゲームタイトルを用い、DirectX 9と10との比較が解説された。

ゲームタイトル「Age of Conan」を用いてDirectX 9とDirectX 10による描画を並べたスライドでは、光線の再現性が異なって見える。森の中のシーンだが、木漏れ日や遠くに見える光りなど、DirectX 10による描画の方がよりリアルに見えている。次の「CRYSIS」でのシーンも、同じシーンながらまったく異なる印象を受ける。

DX10にも対応するゲームタイトルをいくつか紹介していった

DX9とDX10での描画を比較したスライド

DX9

DX10

DX9

DX10

メインターゲットであるゲームユーザー向けの解説を行った後には、ゲーム用途以外でのGPUのメリットも紹介した。同社の調べでは、そうしたゲーム用途以外での、PCの主な使用目的は写真、文書、音楽、メールなどなど。このうち、例えば写真整理ができるGoogleのPicasaのように、GPUを用いることでアクセラレーションが利いたり、エフェクトを加えることができるアプリケーションが続々と紹介される。

ゲームユーザー以外の層をGPUの顧客に取り込む環境は整いつつある。同社が示したゲーム用途以外でのPC利用目的でも、GPUによるアクセラレーションが可能だ

こうした機能のほか、PureVideo HDによるHDビデオ再生支援などもある。GPUはゲーマー向けだけのものではなく、非ゲーマーにとっても重要なパーツであると、より強力なGPUを用いることが、よりリッチなコンテンツを楽しめる、という点を強調した解説を行っていた。

画像の回転やアルバム画面でのドラッグ、地図ソフトのズームイン・ズームアウト、Flip 3Dなど、GPUの処理性能を利用できるアプリケーションが登場してきている

PureVideo HDによる高画質化再生機能も紹介。Blu-rayやHD DVDなど、HD再生においてはGPUを利用することが一般的になる?