台湾FICは、オープンソースのOS"OpenMoko"を搭載したスマートフォン、「Neo1973」をCOMPUTEX TAIPEI 2007に出展した。

Neo1973は卵型の形状がユニークなGSM(850/900/1800/1900MHz)に対応した携帯電話。パケット通信はGPRSに対応している。端末サイズは120.7×62×18.5mm。画面は2.8インチTFT、640×480ピクセル表示対応のタッチパネルを搭載している。

携帯電話というよりもゲーム機のようなフォルムのNeo1973。色は2色がある

LinuxベースのオープンソースOS"OpenMoko"を搭載する。端末起動中の画面はLinux OSそのものだ

OSにはOpenMokoを採用する。OpenMokoは2006年11月に開催されたOpen Source in Mobile Conferenceで公開された、Linuxをベースとした携帯電話向けのオープンソースOSで、ポータルサイトを中心に開発者間で活発に開発活動が行われているとのこと。

OpenMokoコミュニティー開発部のWilliam Lai氏によると、OpenMokoのアプリケーションは誰もが開発に参加することが可能であり、自分の使いたい機能を実装した携帯電話を実現可能なプラットフォームにもなるだろうとのこと。また価格も他のスマートフォンと比較しても十分競争できるレベルであり、開発や利用の敷居が高くないことも特徴とのことだ。

UIはスマートフォンとして標準的なものを搭載

OpenMokoコミュニティーの開発部、William Lai氏

Neo1973はすでに開発者向けに350ドルで今年3月より発売されており、一般市場向けの製品は9月に発売が予定されている。