欧州向けE-400の発表時に約束された日本向けプラスアルファは、ライブビュー機能だった。これはコンパクトデジタルカメラのように、撮影中、常に被写体を液晶モニターで確認できる機能だ。これについては後ほど触れたい。日本向けE-400ということで期待されたのが手ブレ補正機能だったが、E-410では搭載されず、後日発売されるE-510に譲られた。E-510も到着しだい報告したいと思う。

薄型コンパクトなボディ、ちょっと高級な質感と来れば、フィルムカメラからのカメラ好きを想定したカメラかとも思ったが、機能的には従来のE-500などとあまり変わっていない。ポートレート・風景といったシーンモードも備えている。もちろんマニュアル露出での撮影もできる。

オリンパス一眼レフのウリであるゴミ取り機構「ダストリダクション」も当然装備する。超音波でゴミを振り落とす機構だが、E-410からは装置が小型化され、振動数はアップ。ゴミ取り性能はさらに向上したという。

このゴミ取り機構のありがたさを知らないのは、実はオリンパスユーザーではないかと思う。筆者もE-500を使っているのだが、画像にゴミが写り込んだことは一度もなく、普段はこの機能を忘れてしまっている。たまに他社のカメラを使うと、「ああ、そういえばデジタルにはゴミが付きものだったな……」と思いだしたりする。

最近は各社からゴミ対策機能付きのカメラが登場しているが、オリンパスによると「専用の超音波を使った機構のほうがゴミ取り性能は高い」という。自前でテストしたわけではないので判断できないが、想像はできる。最初にこの機能を搭載したオリンパスはたいしたものだと思う。

左:E-410、右:E-500。前面から見ると大きさの違いはあまり感じない

左:E-410、右:E-500。E-410のほうがボタン類は少ない。モニターは黒地に白い文字のE-410のほうが見やすい

左:E-410、右:E-500。上面の比較。これがもっとも大きさの違いがわかる

左:E-410、右:E-500。E-410のバッテリーは、小型の専用品。全体のコンパクト化に寄与している