Title=使ってみましたAdobe CS3日本語版! 「Photoshop CS3 Extended日本語版」

小ワザのきいた機能も満載、かゆい所に手が届く仕様

目玉的な機能アップも面白いが細かい所での改良点も多い。なかでも今回から追加になった「解析」メニューは特筆に値する。ここでは選択範囲の面積を測ったり、画像内の気になるポイントをカウントしたり、角度の計測結果を記録し書き出したりすることが可能となる(図13、14)。  

今回から追加になった「解析」メニュー。ここでは選択範囲の面積を測ったり、画像内の気になるポイントをカウントしたり、角度の計測結果を記録し書き出しができる

ハッキリ言ってこれだけだと「何の役に立つの?」というユーザーも多いかもしれない。しかし、ピクセル当たりのサイズが決まっている学術分野の画像や医療などで活用される画像を解析するにあたって非常に役に立つツールなのである。どちらかといえばPhotoshopを画像解析に使用しているユーザー向けの機能だ。

また、Photoshop Elements 4に搭載されて好評だったクイック選択ツールがPhotoshopにも搭載された。これは画面の選択したい部分をなぞるだけで選択範囲が一気に画像補正作業などができる機能で、自動選択ツールがさらに賢くなった機能といえる。

ようやく本格的なモノクロ表現が可能に

従来、Photoshopでは単純なグレースケール変換は可能だったが、本格的なモノクロ表現となると、それなりにテクニックを必要とした。しかし、今回のバージョンでは、カラー補正のメニューに新たに「白黒」が加わった。この機能は元のカラー画像をモノクロにした場合、どの色域をどのようなグレーで表現するかを自由に調整することができる。そのため、モノクロフィルム用のフィルタを使って撮影した効果を表現することができる。また、モノクロ画像を自由に着色することも簡単に行えるようになり、モノクロ表現の可能性が一段と拡がった(図15)。

モノクロ画像を自由に着色することも簡単に行えるように