新OS「Windows Vista」とともに登場したオフィススイート「the 2007 Microsoft Office System」(以下、Office 2007)では、Office 97以来の新ファイルフォーマット採用、さらにはWord 1.0以来初めてユーザーインタフェースの刷新が実施された。これはWindows Vistaに並ぶ一大改革と呼べるほどで、Office 2007は目覚ましい変貌を遂げている。
しかも、それら革新はOfficeの中心的アプリケーションWord / Excel / PowerPointに関して行われており、単なる機能の高度化や増加を超え、ユーザーは必要とする機能に素早くアクセスできるよう配慮されている。パワーユーザーであればよりなめらかに機能を使いこなすことができ、また初心者であればほんの数クリックで"やりたいこと"を具現化できる。正しい方向性を目指したオフィススイートといえる。
読者の皆さんには、大きく変化したOffice 2007をまずはこの大百科で見届けていていただきたい。以下、その詳細を解説する。
Office 2007の理解を助けるために、第1章では同シリーズの歴史などから解説している。すでにOffice 2007を入手済みですぐに使用したいと考えている方は、利用ガイドとなる第2章以降から読み進めていただいてかまわない。
第1章 はじめに
1.1 「the 2007 Microsoft Office System」
1.2 リボンUI
- リボンUI - なぜ、今新しいUIなのか
- 目的志向のUI(1)
- 目的志向のUI(2)
- リボンUIを作り上げるために
- 随所に見られる、使い勝手を向上させる工夫
- 一瞬でデザインを変える[テーマ]と[ライブプレビュー]
- ライブプレビューとは