ソニーは9月11日、3D表示対応のヘッドマウントディスプレイ「HMZ」シリーズの新モデル「HMZ-T2」を発表した。発売は10月13日で、価格はオープン。推定市場価格は70,000円前後となっている。

「HMZ-T2」

左右それぞれに1,280×720ドット表示の有機ELパネルを搭載するHD表示対応のヘッドマウントディスプレイ。海外では、ドイツで行われた家電見本市「IFA 2012」の会期中に発表が行われていた

ヘッドホンの付け替えが可能になった

右目と左目それぞれに対して別々の映像を表示できる特性を活用した3D表示や、5.1chのバーチャルサラウンド機能を搭載する点は従来モデル「HMZ-T1」と同様

ソニーによれば、本モデルにおいては、単なるスペック向上ではなく、本質的なクォリティの向上を図ったという。具体的には、従来モデルではヘッドホンが据え付け式であったのに対して、本モデルではヘッドホン端子(3.5mmステレオミニジャック)を搭載する方式に変更。自分で好みのヘッドホンを使用できるようになった。なお、製品には、密閉型バーティカル・イン・ザ・イヤー方式の「MDR-EX300」相当のヘッドホンが付属する。

また、音質面も「ハーモニクスイコライザー」を搭載。消え際の微少な音を再現することで、音に深みや伸びをもたらすことが可能となっている。再生周波数帯域は、従来の12~20kHzに比べて5~24kHzへとより広い帯域をカバー。

一方の画質面は、映画のフィルムと同じ24pで映像を表示する「24p True Cinema」に対応したほか、動きの速いコンテンツでも残像感を抑えた表示が行える「パネルドライブモード」を搭載。ゲームやアクション映画などの映像でも、クリアにボケを抑えて表示できる。

従来機「HMZ-T1」(写真左)との比較

ヘッドバンドが調整しやすくなった

装着性に関しても改良が行われた。従来機では420gあった重量が330gとなり、装着時の頭への負荷が少なくなったほか、ヘッドバンドの長さ調節が装着しながら行えるようになり、より頭にフィットする位置でバンド調整が可能となっている。そのほかにも、上部のライトシールド追加や下部のライトシールド改善により、さらに没入感がアップした。

製品は、従来機と同じくヘッドマウントディスプレイ本体と、プロセッサーユニットから構成される。プロセッサーユニットはHDMI入力とHDMI出力を各1系統装備。

サイズはヘッドマウントディスプレイ本体がW187×D254×H104mm、プロセッサーユニットがW180×D168×H36mm、重量はヘッドマウントディスプレイ本体が約330g、プロセッサーユニットが約600gとなっている。

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