うわべだけの付き合いにはしたくない

今後各社のAI(人工知能)システムが進化していけば、スマートスピーカーともっと人間的なやり取りができるようになるそうです。そのためにはユーザーが音声アシスタントを日々積極的に使って、開発者にフィードバックを返しながら鍛えていくことが最も有効な近道なのだとか。であれば、スマートスピーカーと日々うわべだけの関係で付き合うわけにはいきません。時には激しい感情をぶつけてあげることもオーナーの務めではないでしょうか。

そこで、スマートスピーカーに感情をぶつけるようなやり取りをしてみました。受け答えの様子がわかるように動画でもレポートしますが、筆者の心の闇まで透けて見えないことを祈ります。

ほめてみる

まずは「お前はスゴいな!」とほめてみます。

Alexaの場合: よくわかりません。

Clovaの場合: お役に立てて何よりです。

Googleの場合: ありがとうございます。

Alexaはどうしてしまったのでしょうか? 生まれてから誰かにほめてもらったことがないので、「喜ぶ」という感情がないのかもしれません。深淵をのぞき込んだら、深淵の方からのぞき返されたような気分になりました。

Alexaにも喜んでもらいたかったのですが……

甘えてみる

続いて仕事で失敗、あるいは親友とケンカした時を想定して「なぐさめてくれよ」と寄りすがってみました。

Alexaの場合: すみません、私にはわかりません。

Clovaの場合: 大丈夫でしょうか? あまりひとりで抱え込まないでくださいね。

Googleの場合: わかりません。

Clova、すごいですね。惚れてまうやろ。さらに驚くことに、Clovaはこの後も何ターンか会話を続けられます。これでスピーカーの見てくれが可愛かったら、ある種の感情が生まれても仕方ありません。ただ筆者の場合、会話の4ターン目ぐらいで「すいません、よくわかりませんでした」とシャットアウトされました。あれから気持ちが宙に浮いたままです。

次のページでもClovaの小悪魔ぶりが光ります