Company of Heroes(グラフ21・22)

Relic
http://www.companyofheroes.com/

以前はちょっと使っていたことがあるが、あまりにインストールが面倒(パッチを何度も何度も当てないと最新版にならない)なために放棄していたもの。初登場は2006年で、その後Company of Heroes:Opposing FrontsやCompany of Heroes: Tales of Valorなども登場したが、ベンチマークシステムはどれも一緒であった。ちなみに最近はSteam経由での配信が使えるため、これを利用した。テストに使ったバージョンは2.601.0となる。

ベンチマークはSteam経由でゲームをインストールして起動したあと(この際にRelic Onlineへの登録が必要である)、Options→Graphics画面(Photo19)で解像度および描画オプションを設定した後「PERFORMANCE TEST」ボタンを押すと勝手にベンチマークを行い、終わると結果を表示(Photo20)してくれる。

Photo19: 設定はこんな感じで全ての項目を最大に。ちなみにAntialiasはGeForce GTX 580を使うと16xが選べるが、今回はRadeonとの共通化のため8xで設定した。

Photo20: 残念ながらログは残らないので、この画面表示を手で記録した。

注意点としては、デフォルトはVSYNCがOnになっていることで、このために60Hzでクランプされることになる。これを避けるためにはSteamの中のCompany of HeroesのProperty(Photo21)にある"SET LAUNCH OPTIONS..."の中で"-novsync"を指定する(Photo22)か、直接起動するならばショートカットに"-novsync"を追加する(Photo23)必要がある。

Photo21: これはSteamのLibrary画面からCompany of Heroesを右クリック→"Property"で出現する。

Photo22: こんな感じで指定する。

Photo23: Steamのショートカット作成ではなく、実際にファイルがおかれている場所(今回だと"C: \ Program Files (x86) \ Steam \ steamapps \ common \ company of heroes"の下)にあるRelicCOH.exeへのショートカットを作成し、そこの最後に"-novsync"を付け加える形。

グラフ21

グラフ22

さて結果を見ると非常に面白い。DX10世代のゲームだけに、フレームレートそのものは高めなのだが、Phenom IIは120~140fps、Core i7は180~200fpsあたりが上限となっているわけだが、Phenom IIはその後解像度を上げていってもほぼ一定のフレームレートなのに、Core i7ではゆるやかに下がっている。要するにPhenom IIではCPU側の処理がボトルネックになっており、なのでより高速なグラフィックスカードを持ってきても性能が上がる余地がほとんど無いが、Core i7ではまだかろうじてCPU性能とGPU性能がバランスしていることを示している。もっともCore i7でもあまりゆとりはない、というのはGeForce GTX 580ではかなり落ち込みが少なく、CrossFire構成ではむしろスコアが上がっているあたりからこれが知れる。要するに解像度が低いところではオーバーヘッドをCPUが処理しきれずにむしろ性能が落ちているという話で、ことCompany of Heroesに関して言えばCrossFireを生かすためには、もっと高速なCPUが必要になるということだ。

まぁこうした話なので当然ながらあまりGPU側の差は目立たないわけだが、それでも一応1920×1200pixelあたりの性能を比較すれば、

Radeon HD 5870 < Radeon HD 6950 < Radeon HD 6970 < Radeon HD 6950 CF < Radeon HD 6970 CF

の傾向が再び再現したことになる。ただその差はそれほど大きくない、ということにも留意すべきだろう。