UNiGiNE Heaven Benchmark Version 2.1(グラフ37・38)

Unigine Corp.
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こちらもおなじみHeaven。ゲームではないが、まぁ混在させていただいた。Unigineからダウンロードしてインストール、起動すると最初にダイアログが表示される(Photo47)。ここでパラメータを設定後、"RUN"を指定すると画面が切り替わるので、左上の"Benchmark"ボタンを押すと26のシナリオを実施、最終的にスコアが表示される(Photo48)。ここから再度ベンチマークを繰り返すこともできるし、Settingを呼び出して解像度を変えることもできる(Photo49)。スコアは明示的にPhoto48の画面でファイル指定をして保存することもできるが、何もしないと特に保存はされない。

Photo47: これは設定変更後のもの。標準ではTessellationが"normal"なので"extreme"に、Anisotropyが"4"なので"16"に、antialiasが"off"なので"8x"に、それぞれ設定を変更する。

Photo48: スコアはこんな感じで表示される。ここで右下の"Close"ボタンを押し、再度"Benchmark"ボタンを押すと次のベンチマークが開始される。

Photo49: 解像度だけならこの画面で変更可能である。隣のRenderタブを選択すると、Photo47よりもう少し細かく設定が可能だが、とりあえずいじらなくても問題ない。

グラフ37

グラフ38

さて結果であるが、やはりCPU性能によるスコアの差は若干あるものの、Phenom II(グラフ37)、Core i7(グラフ38)共に同じ傾向のスコアとなった。HeavenはひたすらGPUに負荷を掛けるベンチマークだから、この結果のフレームレート比が、実際のGPUの性能比と考えてもそう間違いではない(厳密に言えば実際のアプリケーションもTessellationの負荷がここまで重いか? というあたりは若干問題かもしれないが、今後Tessellationを使うアプリケーションが増えることはあっても減る可能性は余り無いので、これはこれでよいかな? と思う)。

さて結果だがわかりやすい。Radeon HD 6970はとりあえずRadeon系列では最高速ながら、GeForce GTX 580にはまだちょっとギャップがある。ただCrossFire構成でははるかに超えているわけで、両者のギャップは20~30%程度といったところか。Radeon HD 6950のCrossFireでもGeForce GTX 580の2割増し以上のスコアなので、将来的にRadeon HD 6990が登場する際の構成は、Radeon HD 6950よりももう少し動作周波数を下げても十分拮抗できるだろうと想像されるスコアである。