東京急行電鉄は22日、田園都市線・大井町線・世田谷線で4月21日に実施するダイヤ改正の概要と、朝ラッシュ時における田園都市線・大井町線の混雑緩和施策について発表した。田園都市線は4月21日のダイヤ改正で、平日早朝に急行などを増発。大井町線は2017年度下期から急行を7両編成に増やして運行する。

東急大井町線の急行用車両6000系。現在は6両編成で運行されている

東急田園都市線ダイヤ改正、早朝の列車増発でオフピーク通勤・通学を推進

田園都市線は依然として朝ラッシュ時の混雑が続いており、2015年度の国土交通省「混雑率データ」でも、池尻大橋~渋谷間の混雑率は184%だった。東急電鉄は混雑を一因とした遅延の解消を重要な課題と位置づけ、これまでにも列車の増発や準急運転の開始、オフピーク乗車を推進する「早起き応援ポイント」など、混雑緩和に努めてきた。

4月21日のダイヤ改正でも、上り二子玉川発・鷺沼発・長津田発の初電時刻を1~5分程度繰り上げるほか、平日早朝に上り急行2本(長津田駅5時5分発・渋谷駅5時34分着、中央林間駅5時30分発・渋谷駅6時9分着)、下り各停1本(渋谷駅5時46分発・中央林間駅6時39分着)・急行1本(渋谷駅6時14分発・長津田駅6時45分着)を増発し、オフピーク通勤・通学を推進する。土休日も早朝に渋谷~長津田間で下り・上り1本ずつ急行を増発。田園都市線のダイヤ改正にともない、大井町線・世田谷線も一部列車の発着時刻が変更される。

東急電鉄は他にも混雑緩和に向けた施策を実施しており、国道246号線を走る東急バス(渋谷駅行)への乗車を促す「バスも! キャンペーン」も、利用方法を一部変更した上で4月以降も継続予定。それでも「田園都市線の平日朝ラッシュのピーク時間帯は渋谷着8時台ですが、この時間帯の列車の増発はダイヤ上難しいのが現状」だという。

大井町線の急行停車駅でホーム延伸工事、2017年度下期から7両編成に

大井町線の急行運転も田園都市線の混雑緩和に向けた施策のひとつで、2008年3月から開始された。急行用の車両6000系を使用し、現在は大井町~溝の口間を中心に、田園都市線長津田方面へ乗り入れる列車も設定されている。大井町線は急行運転などで利便性が向上し、利用者が増加したことで混雑率も上昇している。そこで混雑緩和とさらなる利便性向上を目的に、急行用の車両を現在の6両編成から7両編成に増やすことになった。

大井町線急行の7両編成での運用開始は2017年度下期を予定しており、現在は急行停車駅の大井町駅・旗の台駅・自由が丘駅にて7両編成に対応するためのホーム延伸工事を進めているという。東急電鉄は田園都市線・大井町線の混雑緩和施策を実施し、移動手段をはじめとする多様な選択肢を提供することで、「朝のピーク時間帯に集中する混雑の分散化に取り組み、より魅力ある沿線を目指していきます」と発表している。