レノボ・ジャパンのThinkPad X200シリーズは12インチ液晶を搭載したモバイルノートPCで、今回新たにCalpellaプラットフォームを搭載した「ThinkPad X201」が発売になった。基本的なボディなどは前モデルとなるX200を継承し、内部コンポーネントが最新版となったのがX201という位置づけとなる。

今回のレビューには「ThinkPad X201」の3323-R2Uという米国向けのモデルを利用しており、OSやキーボードなどが英語のままでのレビューとなっており、一部日本向けのモデルと異なる場合があることをお断りしておく。

「ThinkPad X201」(3323-R2U)

筐体はほぼそのままで内部構造がMontevinaからCalpellaへ変更される

ThinkPad X201(以下本製品)の最大の特徴は、内部コンポーネントがインテルの開発コードネームでいうとMontevinaからCalpellaへと変更されたことだ。CalpellaプラットフォームはCPUの製品名で言えばCore i7/i5/i3で知られる製品で、従来はチップセット側にあったメモリコントローラと統合型GPUがCPUに統合され、CPUの処理能力、統合型GPU自体の処理能力が大幅に向上した製品となる。

今回テストしたサンプルに搭載されていたのは、Core i5-540M(L3キャッシュ、3MB)という製品で、周波数は2.54GHzで、ターボブーストと呼ばれるシングルスレッド時の自動オーバークロック機能で最大で3.06GHzまでクロックがあがる可能性がある製品となっている。本製品ではCTO(ユーザーが注文時にスペックを決定する注文方法)のメニューには、他にもCore i5-520M(2.4GHz、ターボブースト時最大2.93GHz、L3キャッシュ3MB)、Core i7-620M(2.66GHz、同3.33GHz、L3キャッシュ4MB)が用意されており選択できるほか、X201iというiがつくローエンドモデルではCore i3-330M(2.13GHz、L3キャッシュ3MB)、Core i5-430M(2.26GHz、ターボブースト時最大2.53GHz、L3キャッシュ3MB)が用意されている。

搭載されていたCPUはCore i5-540M(2.54GHz)だった

メモリモジュールはDDR3-1066の2GBのモジュールが1枚刺さっていた

メインメモリはDDR3-1066に対応しており、本サンプルでは2つあるDIMMソケットのうち1つに2GBのモジュールが挿入されている状態だった。CTOモデルでは、ユーザーが自由にメモリ構成を変えられるので、できれば最も性能が発揮できるデュアルチャネル構成になる2枚同容量のメモリという組み合わせで注文するのがいいだろう。

底面にあるメモリスロット、ネジ1本で蓋を外すことができる。SO-DIMMソケットは2つあり、今回の機材では2つのうち1つが使われていた