バッテリテストでの平均消費電力は9.29W、9セルでは9時間程度の駆動が可能

気になるバッテリだが、4セル、6セル、9セルという容量違いで3種類のバッテリが用意されており、CTOで購入する場合にはいずれかのバッテリから選択して購入できる。各バッテリの容量は、4セルが14.4V/2A(28.8Wh)、6セルが10.8V/5.2A(56.16Wh)、9セルが10.8V/7.8A(84.24Wh)となっており、容量と重量のバランスを相談して決めればいいだろう。

なお、本体の重量だが、今回の4セルバッテリを搭載した状態で実測値で約1.42kgだった。4セルバッテリそのもの重さは198gだったので、バッテリなしの状態では約1.22kgとなる。メーカー公称の6セルの重量が332g、9セルが509gとなっている。当たり前だが、容量を増やせば重要が増えるので、重量とバッテリ駆動時間のどちらを重視するのかでどのセル数のバッテリを選ぶか決めればいいだろう。

気になる駆動時間だが、今回テストしたサンプルには4セルのバッテリが搭載されており、業界標準のバッテリベンチマークであるBAPCo MobileMark 2007で計測したところ、無線LANはオフ、液晶の輝度を簡易輝度計で100cd/平方mに計測できた段階に設定した状態で3時間8分(186分、3.1時間)動作した。バッテリの容量から計算すると、本製品の平均消費電力は9.29Wになる。通常電圧版のCore i5を採用したシステムで平均消費電力10Wを切るのは優秀な部類に入ると言ってよく、6セルバッテリなら6時間、9セルバッテリなら9時間程度のバッテリ駆動が可能になる計算になる。実際には、無線で通信しながら使う可能性が高いため、これよりは短くなる可能性がある、それでも9セルバッテリを利用すればほぼ一日を1本のバッテリですごすことも可能だろう。

4セルのバッテリ。業界標準のバッテリベンチマークで3時間8分の駆動時間を確認した

ACアダプタは65W版の小型版となっている。重量は301g

Calpellaを搭載した標準電圧版のモバイルノートPCが欲しいのであれば検討に値する

以上のように、本製品はX200の後継として新しいインテルのプラットフォームであるCalpellaを採用したのが最大の特徴で、従来のX200と同じようなバッテリ駆動時間を実現しながらCPU、GPU共に処理能力が大幅に向上しており、同じコストとバッテリ駆動時間で、より高い性能を手に入れることができるという点が最大の特徴と言えるだろう。

CTOを利用するとWiMAXも選択することが可能であり、モバイル環境でインターネットに常に接続していたいというユーザーのニーズに応えることもできる。かつ、9セルのバッテリを選べば9時間近くのバッテリ駆動が可能であり、いつでもどこでも仕事ができるような環境を整えたいというビジネスパーソナルなユーザーであれば購入を検討してみる価値があるのではないだろうか。